「マジか・・・400Rじゃない素のスカイラインもブーストアップで500馬力突破!」ECUチューンで純正比200馬力アップを達成

秘められたベースグレードのポテンシャルが明らかに!

チューニング前提ならGTグレードがコスパ最強という真実

いやはや衝撃的だ。現行スカイラインはトップグレードの400Rばかりに気を取られてノーマークだったが、いわゆる通常グレードのポテンシャルもハンパではなかったのだ。

計測はダイナパックで行い、TCファクターは(1.15)だ。これは計測馬力の補正値で、1.0であれば表示値の補正はゼロとなる。物理的ロス馬力を入れたり、カタログ表示値に合わせるために使うわけだが、ローラー式に換算する場合は1.1〜1.15で設定するのがセオリーだ。

なんとECUチューンのみで、純正の320ps(実測値)から200馬力アップとなる528.96ps/77.49kgmを記録してしまったのである。

この上がり幅には、テストを敢行したフェニックスパワー横山代表も「現行スカイラインのガソリンエンジン車は全てVR30DDTTを搭載しています。仕様が多少異なるようですが、400Rでオーバー500馬力が出せたので、もしかしたらと思って。で、GTグレードのECU解析を進めつつブーストアップを行なったのですが、本当に500馬力を超えてビックリしましたよ!」と興奮を隠せない様子。

現行スカイラインに搭載されるエンジンは、3.0Lの直噴V6ツインターボ“VR30DDTT”だ。これは400RもGTグレードも変わらない。

続けて「ECUのプログラム自体は、400Rとあまり変わってない印象です。ただ、高回転域で400Rよりもノッキングが出やすかったので、点火時期のセッティングには気を使いました。吸排気に手を入れれば、まだ上がりそうですね。ブースト圧設定は企業秘密とさせてください(笑)」とのこと。

テストしたスカイラインは400Rではなく、いわゆる素のGTグレードだ。

400Rの販売価格は562万5400円だ。対するベースグレードの“GT”は435万3800円で、その差は約120万円ということになる。もうお気づきだろう。GTグレードを購入し、その差額分をチューニングに当てれば、400R以上のパフォーマンスを持つスーパーセダンが簡単に作れてしまうのである。

なお、このチューンドCP(製品名:アプリケーションCPU)は、すでに販売できる段階(税別20万円)まできているとのこと。400Rに負けない現行スカイラインを作りたいオーナーは、問い合わせてみてはいかがだろうか。

●取材協力:フェニックスパワー 福井店:福井県坂井市丸岡町朝陽2-317 TEL:0776-67-2980/京都店:京都府久世郡久御山町佐古外屋敷37-2 TEL:0774-48-1157

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フェニックスパワー
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