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これから10年乗り続けられることを想定した実力派ショップのセミレストア術
ヘリテージパーツの登場で第二世代GT-Rはまだまだ楽しめる!
この美しいBCNR33は、オーナーが購入して7年、16万キロの走行を機に実力派チューニングショップ“RSタカギ”でフルリフレッシュしたマシンだ。
心臓部は、新品のN1ブロックを使ってフルオーバーホールを敢行。エンジンの脱着に合わせて劣化が激しかったハーネスや水回りも全て新品パーツで組み直すことで、マイナートラブルの芽を摘んでいる。
ストリートで気持ち良く楽しむことがメインのため、パワーチューニングは控えて純正タービンのブーストアップ400ps仕様としている。タービンは、いずれRB26とのマッチングが良いGTタービン系に変更予定だとか。
なお、この車両は新品のN1ブロックを利用して組み直されているが、RSタカギでは予算やエンジンの状態によって柔軟に対応している。オーナーによって異なる目的や予算に合わせて、その都度考え抜くというプランの提案力こそ同社の魅力なのである。
エンジンのリフレッシュと同時にボディもレストアを行った。特にストラットタワーはサビが酷かったため、新たなスチールパーツを活用しながら補強し、エンジンルーム全体をリペイント。ボルトやクリップなど細かい部分も交換されているため、パッと見は新車そのものだ。
外装はオールペイントされ、最高のコンディションで蘇った。ニスモのヘリテージパーツをうまく活用し、エンジンパーツのみならずモール等のボディパーツも可能な限り新品に変更されている。
室内はほぼストック状態をキープ。BCNR33に乗る前のランエボ時代から、オーナーが愛用しているというレカロのフルバケは思い出の品なのだとか。
「これから10年、安心してオーナーがGT-Rと過ごせるようにリフレッシュさせていただきました」とは高木代表。ここから、オーナーとBCNR33にとって第二のチューニングカーライフが幕を開けるというわけだ。
●取材協力:レーシングサービスタカギ 岐阜県養老郡養老町金屋274−52 TEL:0584−34−0020
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レーシングサービスタカギ
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