「新型よりも魅力的!?」Z34の最新ボルトオンターボ仕様が速すぎる件について

超トルクフルな460馬力は魅力的すぎる!

NA時代から最高速が20km/hもアップした!?

このZ34型フェアレディZ(2016年モデル)は、名門“フェニックスパワー”が手がけた最新チューニングスペックだ。

心臓部のVQ37VHRは、発売間もないトラストの「GReddyボルトオンターボキット T517Z-8cm2ツイン」で武装。エンジン本体には一切手を入れていないため、ブースト圧は控えめの0.5キロとしているが、それでもダイナパック計測で466.85ps/62.51kgmを叩き出しているのだから恐れ入る。燃料系は、コストパフォーマンスを重視してR35GT-R純正インジェクター(570cc)とサード製ポンプ(295L/h)で容量アップしている。

「NAチューン時代が348.53ps/39.94kgmだったので、かなりドーピングできましたね。ユーザー目線で考えるならこの仕様が現実的でしょう。500psオーバーを狙うとなると、エンジンの強化はもちろん、リターンレス構造のフューエルラインまで見直しが必要になってきますからね」とは、フェニックスパワー横山代表。

ちなみに、このターボキットの核となるのは、アクチュエーター式のT517Z(8cm2)。これを両バンクに一機ずつ配置することで、エンジンチューン次第では楽に600psオーバーを狙うことも可能になる。大いなる発展性を秘めた製品なのだ。

ターボ化すると極端にヒート傾向が強くなるため、冷却系はHKSのオイルクーラーとDRLのラジエター内に水冷オイルクーラーを内蔵した製品で対応。インタークーラーはキット付属のTYPE16ツインだ。

排気環境は、トラストEXマニ→サード製キャタライザー→フジツボ製フロントパイプ(Y字パイプ)→アペックス製RSマフラーという組み合わせ。キャタライザー以降はNAチューン時代と共通だが、排気効率は問題とのこと。

足回りはアラゴスタ・タイプS車高調を軸に構築。スプリングレートは最高速向けにフロント16kg/mm、リヤ18kg/mmの設定だ。ホイール&タイヤは、20インチのBBS RI-D(F9.0J R10J)にミシュランパイロットスポーツ4S(F245/35-20 R285/30-20)を組み合わせる。ブレーキもエンドレスのキット(F6ポット R4ポット)で強化済み。ファイナルギヤは純正の3.692だ。

エアコンやオーディオ類も完備したストリート仕様ということで、シートには快適性重視でリクライニング式のレカロSR-7をセット。追加メーターはデフィ(ブースト/油温)で統一している。

エクステリアはフロントリップスポイラーがバリス製、リヤアンダーがキュリオスモデルス製、サイドステップとウイングがセイボン製というミックス仕様だが、違和感なくまとめ上げている。

高速周回路で行った最高速テストでは、6速7000rpmまで回し切って287.13km/hをマーク。NAチューン時代の限界値は264.63km/h(2021年3月計測)。つまり、ターボ化によって20km/h以上のスピードアップを達成したわけだ。

アタッカーを務めたDaiこと稲田大二郎は「280km/h領域のバンク内で、フロントタイヤがフェンダーに当たってしまって踏み切れなかった。スピードレンジが上がったせいで、予想以上に車高が下がったんだと思う。それがなければ290km/hオーバーは確実だったな。とにかくNA時代とは比較にならないほど速いよ。空気の壁に負けることなく、6速7000rpmまでストレスなく回ってくれるんだから。チューニング次第では300キロも夢じゃないと思う」とコメント。

ワンオフのスペシャルパーツを一切使わず、完全合法の範囲内で製作されたこのマシン。もちろん市販パーツのみでここまでのスペックを実現しているのは、フェニックスパワーが有する膨大な量のチューニングノウハウがあるからに他ならない。

PHOTO:金子信敏/近藤浩之
●取材協力:フェニックスパワー 福井店:福井県坂井市丸岡町朝陽2-317 TEL:0776-67-2980/京都店:京都府久世郡久御山町佐古外屋敷37-2 TEL:0774-48-1157

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フェニックスパワー
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