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ガレージマックのボディキットでワイド&ローを演出
走りと見た目を両立させた足回りがポイント!
フェアレディZを15年で2台乗り継ぎ、走り屋歴は20年オーバーというTSUYOSHI350Zさん。
「最近は走ることも少なくなった」と語るが、前愛車であるZ33前期は10年で20万キロを走破! エンジンやボディのヘタリが目立つようになったため、今から4年前に走行10万キロのZ33後期に乗り替えたという。
かつてはニスモタービン仕様のステージ260RSに乗っていたこともあり、そのチューニング魂はZ33にも継承。某高速周回ステージをターゲットに各部をブラッシュアップさせたガチ仕様だ。エクステリアは、ガレージマックのワイドボディキットにニスモのウイングを組み合わせて、ワイド&ロースタイルを演出している。
フロントセクションは、ボルシュラッグのバンパーとリップをセットし、リップは全体のバランスを整えるために約30mm延長。さらに、DIYでアンダーフラップを追加している。
エンジン内部には手を入れていないものの、MINAMOTOのスーパージェットチャンバー、マキシムワークスのEXマニ、HKSのスポーツ触媒と、吸排気系をきっちりと整えた上で、旧アミューズにて現車セッティングを敢行。「ピークパワーこそターボに劣りますが、高回転まで気持ち良く回ってくれます」とのこと。
給油口は前オーナーがDIYでカスタムしたポイントで、夜になるとロゴ下のパンチングパネル越しに光が溢れるギミックが内蔵されていたりする。
高速ステージがターゲットということもあって、ブレーキキャリパー&ローターはトラストのキットで強化済み。ホイールはワークT5Rの2ピースモデル(F10.5J×20±0 F11J×20+5)だ。
ちなみに、フロントはクスコの調整式アッパーアームを入れてキャンバーを起こしているものの、リヤは未対策のため、タイヤはコスパ重視でセレクト。フロントはニットーのNT555(245/30-20)で、リヤはATRスポーツ(275/30-20)を組み合わせる。
室内はストリート然とした仕上がりだ。ダッシュボードやセンターコーンソールにはアルカンターラを張り巡らし、ルーフにもキルティング加工されたレザーを張り込んでドレスアップ。これらも前オーナーによる造作とのことだ。
「今もなお新作パーツが販売され、チューニング誌でも取り扱われる車種。それでいて価格もそんなに高くない。最高のチューニングベースだと思います。これが駄目になったらZ34!と、シルビアみたいにモデルが豊富なのも良いですよね」と、フェアレディZの魅力を教えてくれたオーナー。
新型が発表されて活気付くフェアレディZ市場だが、中古車相場まで含めて考えると、Z33はチューニングベースとして最適なのかもしれない。
TEXT&PHOTO:Daisuke YAMAMOTO(山本大介)