「正体不明の超絶カスタム・・・そのベースは!?」大技連発の極低チルトカウル仕様

ベース不明! DIYがエスカレートして完成した究極のドレスアップ仕様!

製作コストにも気を配ってバスタブや消臭剤も流用!?

複合型チルトボンネットとでも言うべきか…。フロントバンパーとフェンダーが一体化し、それがボンネットごと持ち上がるレーシングマシンさながらのギミック。フロントセクションがカウルとして持ち上がる姿は異様であり、圧巻だ。

それでは正解発表といこう。このマシンのベースは日産の180SX! タダ同然で手に入れたポンコツの中古車両をベースに、スポコン風のドリ車に味付けてみようと思い付いたのが事の始まり。最初はブリスターフェンダー化くらいの予定だったが、作業を続けていくうちにエスカレート。そして3年の月日を経て、この超絶スタイルが完成したという。 

バンパーはジュリアスベース、ボンネットはウェーバースポーツのダクトを流用している。

フロントセクションは、T230系セリカのヘッドライトを軸に構築。バンパーからボンネットまで一体化すると同時に、フェンダーは片側約80mmのワイド化を実行している。 

フェラーリを意識したというリヤフォルム。テールはインテグラタイプR用を使っている。

ミッドシップマシンを彷彿とさせるリヤは、バスタブの底面を流用し、そこにカリブ純正のアクリルパネルを埋め込んだもの。また、リヤクォーターガラスの一部はパテ埋め処理して、テールランプにはインテグラタイプR用をドッキング。もはや、180SXの面影は微塵も残されていない仕上がりだ。しかも、これら全てをDIYで製作したというから恐れ入る。 

ハッチバックというのが180SXらしさを感じさせる唯一のポイントだ。

ハッチゲート内部に仕組まれたアンプやウーファーは、あたかもミッドシップエンジンのごとく仕上げているのがポイント。この台座は可変式で、ハッチと連動しスライドするようになっているのだ。 

ホイールは19インチのインテンシブハンク(F9.0J R10J)でタイヤはレヴスペック(F225/35 R245/35)だ。

ボディカラーは独自に調合したキャンディグリーンで、さらにカスタムペイントでド派手に演出。エアロパーツ類が、スムージング処理により全て一体化されている点にも注目したい。

内装も超ド派手。イエローに統一した上でメッキパーツを多用している。

デコトラのパーツを流用したというインテリアは近未来的なムードが満点。メッキを基調にすることでメカニカルに仕上がっている。サンルーフは後付けだ。 

バスタブを加工したリヤゲートや、トイレの消臭剤を使ったリヤハッチ内の飾りなど、奇想天外なアイディアがカタチになるのもプライベーターならでは。カタにはまらず自由な発想で自分好みにアレンジしていく。カスタムやチューニングの原点が凝縮されたような1台だ。

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