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エリートSPL製エアロパーツでモデル車を再現!
メーカー選びの基準も頭文字Dを理由というマニアックさ
500台以上のレイズホイール装着車が集結した『2022 RAYS FAN MEETING』において、独特の存在感を放っていたのがこのカプチーノ。オーナーは、これが2台目のカプチーノだという24歳の『がっきー』さんだ。
見どころは多いが、まずはホイールだ。この見慣れないモデルは、ボルクレーシング370(6.0J×15+20)。ディスクを覆うようにエアロカバーが装着されており、製品名の『370』という数字はTE37…とは関係なく、ブレーキディスクの温度が370度を超えないという冷却性能を指していたりする。
1980年代初頭から後半にかけて、主に小径ホイールを中心にブームとなったエアロディスクであるが、ボルクレーシングもその長い歴史の中で、しっかりとその軌跡を残してきたというわけだ。
カプチーノでドレスアップイベントにも通用する車両を作りたいと考えていた『がっきー』さんは、このホイールの存在を知るやいなや購入に向けたアクションを開始。奇跡的にも新品未使用のデッドストック品がオークションに出品されているのを発見し、問答無用で競り落としたという。
ボルクレーシング製であることを証明する取扱説明書も所持。当時はボルクレーシングアーティシャンスピリットというモデルとのセット販売だったため、エアロカバーを外すと往年の2ピースメッシュが顔を出す。
一方のエクステリアは、ファン歴15年以上という名作『頭文字D』に登場したカプチーノのモデルになったとされるエリートSPL製フロントバンパーを軸に構築。
カプチーノではあまり見かけないダックテールも頭文字D仕様。メーカー不明としてネットオークションに出品されていたものを購入したそうだが「間違いなくエリートSPL製」とのこと。
室内でスポーティな雰囲気を主張する、シート後方のファッションバーはマキシムワークス製。作中のカプチーノに装着されていた排気系パーツがマキシムワークス製だったらしく、パイプワーク品は同じメーカーで…という『がっきー』さんの拘りがここにも隠されていたりする。
現時点でほぼ理想通りの仕様に仕上がったと語る『がっきー』さんだが、もちろんここで終わりというわけではない。未だ達成していないカスタムカーイベント出展を目指し、これからもカプチーノのブラッシュアップを続けていくとのことだ。
TEXT&PHOTO:長谷川実路
●取材イベント:2022 RAYS FAN MEETING