「まさに鍛造レトロフューチャー!」ボルクレーシングTE37Vという傑作を振り返る

旧車の足元に最新の鍛造テクノロジーを!

ボルクレーシングである以上、あくまでも性能最優先

ボルクレーシングを代表するTE37シリーズの中で、AE86はもちろん、その他多くの国産旧車のためにデザインされたモデルがTE37Vだ。モデル名のVとは、Vintage(ビンテージ)を意味するものだが、そのデザインや技術には最新のホイール設計思想が投入されており、復刻版的なレトロホイールとは一線を画す仕上がりとなっている。

TE37を名乗るからには、シリーズの他モデル同様の鍛造製法が採用されているのは言うまでもない。レイズの誇る1万トン鍛造機や特殊工法により、高剛性かつ軽量なホイールの実現を可能にしている。それを裏付けているのが、独自のホイール安全基準JWL+Rスペック2。国内基準のJWL規格を遥かに上回る過酷な試験を課し、現実の走行条件に見合った高い安全性能を達成しているのである。

また、ボルクレーシングシリーズの中でも、最も深いディープリムデザインが与えられているのもTE37Vの特徴のひとつ。リム幅やインセット値によって4タイプの異なるフェイスデザインとなっており、最浅のSリムは46mm、最深のLLリムは90mmの設定。リム形状はステップドリムが採用され、ハイパフォーマンスモデルに迫るスペックとなっている。

カラーバリエーションは2タイプ。写真のガンメタリックスポークとダイヤモンドカットリムの他に、「これぞTE37」というイメージのブロンズカラーも用意。付属のバルブもガンメタにはクロームポリッシュ、ブロンズにはブラックを使い分けるなど細部にまで気を配っている。

サイズは国産旧車をターゲットに、15×7.5Jから17×10Jまでの豊富に設定。ただし、かなりオフセットは攻めているため、フェンダー拡大&ローダウン前提の完全なチューナーズサイズと認識した方が無難だ。

撮影車両は小泉商会の2ドアトレノで、j-bloodのブリスターフェンダー(F:片側30mmワイド R:片側40mmワイド)を装着した上で、前後に15×9.0J-15(195/50-15)をインストールしている。

ヴィンテージ感溢れるデザインの奥に見え隠れする最新のテクノロジー。これぞレトロフューチャーの傑作、魅力的すぎる1本だ。

製品仕様
RAYS
VOLK RACING TE37V
価格:6万6000円〜9万3500円
サイズ:15×7.5J〜17×10J
カラー:ブロンズ/ガンメタリック

【関連リンク】
レイズ
https://www.rayswheels.co.jp/

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