「愛車の腹下を覗こう!」日産GT-R前期(R35)編

NISSAN GT-R[R35](前期)

等身大の和製スーパースポーツ

見所は、やはり『独立型トランスアクスル4WD』という駆動系のシステムレイアウトだ。トランスアクスルとは、ミッションとリヤデフを一体化させた形式のことだが、4WDとの組み合わせは世界初。国産スポーツとしては異次元級のメカニズムだが、これはエンジン本体を可能なかぎりフロントミッドに搭載し、前後重量配分を理想値にまで押し込むというディメンションの最適化を最優先したからに他ならない。

CHECK POINT

A.車重とキャンバー角の関係でフロントタイヤが内減りしやすい。アライメント調整で改善できるので、気になるオーナーはプロショップへ問い合わせてみよう。

B.超高性能エンジンであるVR38DETTはエンジンオイルも重要。撮影に協力してくれたフェニックスパワーでは交換サイクルを4000km毎、銘柄はリキモリを推奨している。容量が5.5L(フィルター交換時6L)と非常に多いのも特徴的だ。

C.エンジン後端のフライホイールハウジング(前期型)はガタが出やすい。エンジン側からカタカタ音が発生したら、まずココを疑うべし。

D.何かとトラブルが多い前期型のGR6型ミッション。フェニックスパワーでは定期的な電磁ソレノイドバルブ洗浄と、1万km毎のオイル交換(Moty’s)を推奨している。

キーワードで検索する

著者プロフィール

weboption 近影

weboption