「パワーは純正の約2倍!」S660で126馬力を発生させるブッ飛び通勤快速スペシャル

GT100Rタービン仕様で126馬力をマーク!

パワーアップに伴い冷却系のバッチリ強化

ホンダ車チューンのオーソリティとして名を轟かす老舗“トップフューエル”。近年ではS660のチューニングに力を注ぎ、タイムアタック仕様からストリートスペックまで、様々なデータを蓄積している。

今回取材したのは、ブラック×レッドの精悍なグラフィックが施されたマシン。純粋にタイムアップを追求したホワイトカラーのデモカーも存在するが、このエスロクは大幅な軽量化などには着手していないストリート仕様。コンセプトは“休日にサーキット走行も楽しめる通勤快速”だ。

必要なパワーがいつでも得られるエンジンは、HKSのGT100Rタービン仕様。エンジンカバー、結晶塗装のヘッドカバー、ZERO1000エアクリーナーがレッドカラーでコーディネイトされ、ブースト1.1キロ時に最高出力126ps、最大トルク14.5kgmを発揮する。

ノーマルの約2倍となる出力を絞り出すポイントは、圧倒的なデータ量をもとにしたフラッシュエディターによるエンジン制御だ。数多くのチューンド製作を通じて煮詰めたセッティング技術は、パワーのみならず扱いやすさも自慢のポイント。低回転からレブリミットまでパワフルな特性に仕上がっている。

また、リヤエンジンレイアウトのS660チューニングで、重要なのが冷却系の強化。このマシンでは水冷タイプのインタークーラーとオイルクーラーで武装。

さらにラジエターも純正比2倍以上のワイドチューブを採用し、エアの抜けも考慮したオールアルミタイプを導入。ウォーターポンプも循環効率の高い電動タイプに変更されている。

そしてハイパワーをしっかりと支える足回りは、筑波サーキットで徹底的に煮詰めたオリジナル車高調“ブルーダンパー”を軸に構築。ストリートからサーキットまでワイドレンジに対応できる特性で、フロントピロアッパーマウントは、ストローク確保のために上方にオフセットされているのも特徴だ。

タイヤ&ホイールは、純正サイズのアドバンネオバに、フロント5.5J&リヤ8.0Jというワイド設定のアドバンRG-D2という組み合わせだ。フロントブレーキはエンドレスのスーパーマイクロ6キャリパーでしっかりと強化している。

一方のインテリアは、エンジンコンディションを常に把握するべくセンタコンソール上にマルチモニターを、メーター前にトラストシリウスメーター(ブースト計)をセット。シートはブリッドVIOSIIIで、ロールケージも装備している。

「全国から多数のS660が入庫していることもあり、豊富なデータを活かした個別のセッティングには自信あり。タービン交換は朝に入庫して夕方には納車する、日帰りチューニングが好評です。まずは気軽にお問い合わせください!」とはトップフューエル平野代表。

エスロク乗りにとっては、非常に興味深い日帰りパワーアッププランと言えるのではないだろうか。

●取材協力:トップフューエル 三重県松阪市中道町500-1 TEL:0598-56-5880

【関連リンク】
トップフューエル
http://www.topfuel.info/

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