目次
FUELFESTのショーカーエリアに潜入!
2022年8月11日。2000台のカスタムカーと、3万人を飲み込んだ富士スピードウェイは、グラチャン全盛期を彷彿とさせる異常な盛り上がりに包まれた。FUELFEST JAPAN。このアメリカ生まれのカーフェスは、一発目にして日本のカスタムカルチャーを掌握したのである。ここでは、そんな大規模イベントのショーカーエリアでとくに目を惹いたユーザーチューンド達を紹介していく。
ホンダ・ヴェゼル
ホンダの人気SUV“ヴェゼル”をベースにしたシャコタンワイドボディ仕様。ロケットバニー風の前後ワークスフェンダーは恐らくワンオフ。深リムのSSRフォーミュラエアロスポークとのコンビネーションで、存在感溢れるスタイリングを構築していた。
光岡・ラセード
この光岡ラセードは、奇人ドリフターとして業界で名を馳せる松野さんの愛車。つまり、正真正銘のドリ車なのである。シルビアのパーツ(ラセードはベースがS15)を使いながら仕上げており、戦闘力はかなり高い。深リムのウェッズ・クレンツェ ケルベロス2も大迫力だ。
日産・スカイラインパサージュ
当時流行していたハイソカーの要素をふんだんに盛り込んだR31型パサージュ。本来であれば6気筒のRB20が搭載されているはずだが、エンジンルームに収まっているのはSR20DE。ワイヤータックも敢行され、NAエンジンということも相まって非常にシンプル&クリーンな仕上げが光る。
ホイールはワークのエクイップ03を装着。角張った車体とオーバーフェンダーという旧車らしいテイストに、より深みを与えてくれるチョイスだ。
BMC・MINI
ダクト付きのエアロボンネットを備えたオールドミニ。10インチのハヤシレーシング「タイプSTM」とクラシックアドバンの組み合わせを含め、国産チューンド風のイジり方が好印象な1台だ。
日産・スカイラインGT-R
煌びやかなボディカラーは、VWアルテオン純正(オプション)のターメリックイエローメタリックゴールドメタリック。カーボンパーツとのコンビネーションがインパクト抜群だ。BCNR33では珍しいホイールチョイス(グラムライツ57エクストリーム)にオーナーの強い拘りを感じる。
日産・シルビア ヴァリエッタ
チルトカウルにシザーズドア、さらに前後のフェイスリフトでベース車両の面影を完全払拭。フロントは北米専売車両カムリソラーラのヘッドライトを軸に構築し、テールはDC5のRSX(北米仕様インテグラ)からの流用となる。ワイドフェンダーと合わせた違和感のないカスタムフィットも見事だ。
もちろん、パワーユニットにも手が入る。シルビアのヴァリエッタは本来NAのオートマしか存在しないが、外観に見合ったパフォーマンスを求めてスペックRのSR20DETターボエンジンを換装し、機関系も強化済み。見た目の迫力に負けない走りを実現しているのだ。
PHOTO:土屋勇人(Hayato TSUCHIYA)
●取材イベント:FUELFEST JAPAN 2022