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新車からコツコツとチューニング!
実用性も兼ね備えた550馬力の快速スペック
今では超希少なBCNR33の4ドアモデル“オーテックバージョン”を新車で購入し、24年以上の歳月をかけてチューニングを進めてきたという“じゅんまめ”さん。そのマシンコンセプトは、憧れのチューナーであるスモーキー永田にリスペクトを込めたものだという。
「もしも永田さんがオーテックバージョンをイジったら…。そんなことを考えつつ、BCNR33全盛期のトップシークレット製パーツを集めながら、それらしい作り込みを目指しています」とは、じゅんまめさん。
その言葉通り、エクステリアはリップスポイラーからカーボンボンネットに至るまで、全てトップシークレット製でコンプリート。これでボディカラーがロレックスゴールド(トップシークレットのコーポレイトカラー)だったら、まんまデモカーである。
エンジンは新車から数えて3基目。現在はHKSの鍛造ピストンにトラストのH断面コンロッドを組み合わせた2.7L仕様に、HKSのGTIII-RSタービンを組み合わせた550ps仕様だ。これらのメイキングは愛知県の“ガレージアカサカ”が担当。エンジンマネージメントはパワーFCが担う。極太のストラットタワーバーは、もちろんトップシークレット製(デッドストック品)だ。
足回りは、HKSのハイパーマックスMAX IV GT(F8kg/mm R7kg/mm)でセットアップ。ブレーキは純正ブレンボキャリパーにジュラテックのブラケットを介してV36の355mmローターを組み合わせる。ホイールは18インチ(FR10J+20)のボルクレーシングTE37だ。
ニスモのフルスケールホワイトメーターが存在感を主張するインテリア。追加メーターもホワイトカラーのデフィリンク(油温、水温、排気温、油圧、燃圧、ブースト)で統一している。ミッションはBNR34純正のゲトラグ6速MTにアップデート済みだ。
価値が高まり続けているR33GT-Rオーテックバージョンだが、動態保存することなく明確なコンセプトに基づいて改造していくオーナーのスタイルは、ヤンチャでありながらどこか大人の余裕を感じてしまうから不思議だ。今後も自分色にどんどん染め上げていってください!
PHOTO:堤晋一
●取材イベント:Option JAMBOREE 2022