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軽快感をそのままに走りの楽しさを追及したお手本仕様!
ユーザー目線で開発したオリジナルパーツを用意
マツダ車チューンを得意とする広島県の“レッグモータースポーツ”。水色のフルラッピングでイメチェンを果たしたND型ロードスターは、同社の実験車両的な役割を担う。“やりすぎずやらなすぎず。街乗りが快適でサーキットも楽しく走れるスペック”。そんなコンセプトで製作された1台だ。
この“やりすぎずやらなすぎず”という部分は、パワーチューニングの内容を見ると理解しやすい。効果的なパーツのみを採用した上で、誰でも真似ができる272度のハイカムを組んだNAメカチューン仕様としているからだ。
インテークの要となるのは「ハイパーインテークグリル(8万円)」。これは、グリル開口面積を広く取ったオリジナルのカーボングリルと、グリル裏からフレッシュエアを強制的に取り込むダクトのセットで、吸気温度を外気温+5~10度に抑える効果を持つ。
ECUも攻略済みで、燃調や点火時期、可変バルタイなどの最適化によって、最高出力は160psに到達。電子制御スロットルはもたつきを感じる領域のみ反応を良くし、あまりシャープにしすぎると逆にギクシャク感が出るという中・高回転域ではあえてノーマルのままとした。
オイルキャッチタンクとウォッシャータンクが一体化したこちらのアイテムは人気商品(4万2000円)。ブローバイガスは2.0Lまで貯められる仕様となっており、もちろん競技でも使える。
一方の排気環境では、テストを繰り返して完成させたフルチタンのクラブスポーツTITANマフラー(24万円)に注目。レイアウトは60.5φのフルストレート構造だが、中間に2つのサイレンサーを直列配置することで音量を保安基準値内まで抑え込むことに成功。また、純正比5kgの軽量化を達成している点も見逃せない。
走り込みを重ねて仕上げたという車高調(28万円)は、重量増を嫌って純正比3.6kgダウンのアルミシェルケースを採用し、しなやかな乗り味に仕上げたレッグ渾身の逸品だ。スプリングレートはフロント6kg/mm、リヤ4kg/mm。トーコンロックブッシュも組み込んでいる。
ホイールはウェッズスポーツSA72R(FR7.5J×17+38)で、これにグッドイヤーのRSスポーツ(FR215/40R17)を組み合わせる。岡山国際サーキットでは数周でフェードに至ったという純正ブレーキは、ブレンボ製キャリパーへと変更して強化済みだ。
室内にもレッグらしいオリジナルパーツが多数投入されている。シートは、きっちりとハンドルセンターが出るオリジナルのシートレール(2万6000円)を介してレカロRS-Gをセット。その他、ボディへの穴開け加工せずにレーシングハーネスを固定できるベルトハーネスアンカー(2万円)や、ボルトオンのクロモリ4点式ロールバー(10万5000円)も組み込まれている。
エクステリアもオリジナルのキットでフル武装。純正エアロの下部にインストールするカーボン製ディフューザー(フロント:6万円/サイド:7万3000円/リヤ:8万円)を軸に、リヤにはドレスアップ派からの人気も高いカーボン製ダックエンドスポイラー(4万8000円)を装備する。
このようにツボを抑えたチューニングを実践できるのも、自走でイベントやサーキットなどの遠征を頻繁にこなしてきた倉迫代表ならでは。オーナー目線で開発されたパーツ群に、魅力を感じるユーザーも多いはずだ。
●取材協力:レッグモータースポーツ 広島県安芸区船越南3-18-13 TEL:082-823-5888
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レッグモータースポーツ
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