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片側80mmワイド&思い切った軽量化で戦闘力アップ!
実用性重視のマシンチョイスから本気のドリ車へと成長
「MTでパワフル、実用性に優れている」という理由でJZX90マークIIを購入したというオーナー。しばらくして友達の誘いでドリフトをスタートし、それからというもの実用性は華麗にスルー。普段乗りは犠牲にしててでもシルビアに負けない走りを!と、着々とドリフト街道を歩むようになった。
元々「見た目よりも走り優先」との考えから、フットワークやパワー系をメインに不満点を少しずつチューニングしていたが、上達するに連れて235サイズが限界のノーマルフェンダーや、2ドア勢に離されてしまう重量級ボディのネガ要素に耐えられなくなり、大幅なアップデートを敢行。
市販のフロントワイドフェンダーだと思うようなサイズが履きこなせない。そこでダクトデザインが気に入ったD-MAXのフロントフェンダーをベースにし、狙っていた9.5J&255に合わせてフェンダーアーチをリメイク。フロントバンパーにかけてのラインまでもナチュラルにワイド化したのがポイントだ。
リヤフェンダーはオーナーが最も拘ったポイントで、11J&265が履きこなせるように80mmワイド化。ホイール現物合わせで叩き出した後に、ナチュラルなスタイリングとなるよう鉄板継ぎ足しでフェンダーの耳も製作。フェンダーのボリュームばかりが際立たない一体感あるスタイリングへと仕上げられている。
打倒シルビアを考えると、セダンボディのJZX90だと車重の重さがネックとなってしまう。そこでイッキにシェイプアップできるリヤドアのFRP化に加えて、アクリルガラス&パワーウインドウレスを決意した。ゆくゆくはリヤガラスもアクリル化する予定だ。
リヤバンパーは下部をカットしてインパクトは抜群! スペアタイヤ収納スペースも切って平板で埋めている。ちなみにBMWのマラケッシュブラウンでオールペンしたボディは、ボンネットやルーフ、ドアバイザーからトランクといったブラックベース部を赤ラメペイントしている。
パワートレインはTD06S-20Gタービンやハイカム、ゲトラグ6速ミッション化などで耐久性と扱いやすさも備えた1JZチューンを敢行。エンジン本体はノーマルだ。
走り重視でサイドブレーキ油圧化やロールケージを先行投入していたインテリア。今回のオールペイント時にレーシーさをプラスしようと、フロアをレーシングカーイメージのグレーでリフレッシュ。
フロント255、リヤ265を履きこなせるようになった効果は大きく、トラクションのかかりやコントロール幅の限界は格段に高くなり、重いリヤドア2枚をFRP+アクリルガラスで大幅ダイエットしたことから振り出しの鋭さも増した。
ちなみに現金主義のオーナーは、オールペン、前後フェンダー加工や軽量化など合計130万オーバーを現金一括で支払ったとのこと。毎月8万円のチューニング貯金で、今後もマークIIとともに成長していくと語ってくれた。(TEXT:村田純也)
●取材協力:グロスファクトリー 奈良県磯城郡田原本町大網207-7 TEL:0744-33-9302
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