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アメリカらしい過激さ炸裂!
11月1日〜4日の日程で開催されたSEMAショー2022(アメリカ・ラスベガス)。早くも新型フェアレディZやGRカローラのカスタムが登場するなど、今年も熱いチューンドが世界中から集結した。WEB OPTIONでは全3回に分けて、ハイレベルな出展車両を紹介していく。
DCTで驚速シフトチェンジを実現するタイムアタックBNR32
このR32型スカイラインGT-Rは、かつてヒルクライム仕様のカーボンZで話題を呼んだショーン・バセットの新作。なんと2.8L化したRB26DETTにBMWのDCTを組み合わせ、パドルシフトを使ったシフトチェンジを実現しているのだ。またもカーボン製のエアロパーツをふんだんに使用し、MOTONの3ウェイサスペンションも搭載。来季のタイムアタックシリーズに参戦予定だ。
トヨタの旧式ピックアップをハイチューン!
昨年のSEMAでV10エンジン仕様のGRスープラを披露したドリフトドライバーのライアン・トゥーク。今年は1966年式のトヨタ・スタウトという、あまり一般に走られていないピックアップトラックをベースに、オリジナルのワイドボディスタイルを実現。エンジンの取り回しは未完成ながら、3S-GEヘッドと5S-FEブロックを組み合わせ、ターボ化する予定だ。
フーニガンが仕掛けるインディトラック・プロジェクト!
フーニガンが仕掛けるインディトラック・プロジェクト。屋外に設けられたPENZZOILのブースに飾られたのは、2017年式のホンダ・リッジライン。本来はピックアップトラックだが、フロントシートより後方を完全なチューブラーフレームに作り変え、なんとインディカーで使用されるHPD製2.2L V6ツインターボを搭載。2023年は各種イベントや動画でドリフトしまくる予定とのことだから期待したい。
フェラーリ308にK24ターボをスワップ!
スタンスカルチャーの黎明期からシーンを牽引してきたStance Worksのマイク・バローズが、長年の構想を具現化したプロジェクトカー。フェラーリ308GTBをベースに、ホンダのK24型直4をターボ化してミッドシップ搭載した魔改造タイムアタックマシンである。スワップを決意した最大の理由はエンジン自体の軽さ(とそれに対して得られるパワーの比)だそうで、一体どんなパフォーマンスを見せてくれるのか今から楽しみだ。
初代M3をベースにKスワップを実現
デフメーカーのWAVETRACのブースには、BMWを得意とするCAtunedが製作したE30型M3が展示された。本来のエンジンは2.3Lの直4だが、それをホンダのK型(K20/K24)直4に換装。Prac Worksのドライカーボン製インテークやSkunk2のマグネシウム製ヘッドカバーなど、最新のパーツもてんこ盛り。
漫画「湾岸ミッドナイト」への憧れを表現したEJ25ターボ載せ911
湾岸ミッドナイトに登場するブラックバードをイメージし、オートガレージTBKのフロントバンパーを装着した1976年式ポルシェ911。元々エンジンレスだった車体を購入したオーナーは、何とスバルのEJ25ターボへの換装を決意。ミッドナイトパープルIIIを使ったペイントやボディワークも超ハイクオリティだ。
Photo:Akio HIRANO TEXT:Hideo KOBAYASHI
●取材イベント:SEMA SHOW 2022