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ソリッド&ジョーカーによる怪作が登場!
ジャンルの壁を超えた各部のメイキングは必見
バリスのブランドに内包されるソリッド&ジョーカーは、存在自体が独特だ。質実剛健なイメージを持たれる本家とは一風異なる、最先端のストリートカスタムを取り入れたテイストが特徴で、中高年だけではなく20代の若年層のユーザーからも馴染みやすい、いわゆるスタンス系にマッチするデザイニングが本領と言えるだろう。
そんなソリッド&ジョーカーの最新作がCT9W型ランエボワゴンMRだ。同ブランドからリリースされているCT9A用のワイドボディキットをワゴン用にリメイクし、圧巻のシルエットを構築したのだ。
まずエクステリアは、CT9A用のソリッド&ジョーカー製ワイドディキットをベースにリメイク。リヤのブリスターフェンダーをワゴンボディに合わせて延長し、ボリュームバランスを最適化している。
深みのあるブリティッシュグリーンのボディカラーはラッピングによるもの。ボンネットやサイドディフューザーなどはあえてカーボン地を残し、メリハリのあるチューニングスタイルを表現している点も見逃せない。
インテリアメイクも凄まじいレベル。内装のパネル類は大半がアルカンターラで張り替えられ、その極上空間をサイドバー&クロスバー付きのフルカスタムロールケージが貫く。シートは左右ともレカロSR3で、こちらも同色でコーディネイト済みだ。
圧倒的な積載性こそが生命線のワゴンボディであるが、その大いなるメリットをクロスバーであっさりと壊しているのも面白い。こうした遊び心こそがソリッド&ジョーカーの狙うスタイルであることは言うまでもない。
ホイールは深リムのボルクレーシング21A(10.5J)で、タイヤにはホワイトレターを入れたポテンザRE-71RS(265/35-18)をセット。その隙間から覗くブレーキはランデュースのキット(F6ポット&356mmローター R4ポット&330mmローター)で、足回りもKWのバージョン3車高調を軸に構築する徹底ぶりだ。
心臓部の4G63は、HKSのパーツで吸排気環境を固めたブーストアップ仕様だ。最高出力は300ps弱とのことだ。
「カッコ良いワゴンを作ろうと思って早2年…、やっと実現できました! 通常のバリスとは異なる、カスタムする楽しさや遊び心を表現した作品です。一種の提案に近いですね。エアロパーツは販売しますので、オーナーの皆様はご期待ください!」とはバリス矢萩さん。
異なるジャンルの要素が複雑に絡み合い化学反応を起こしたランエボワゴンMR。まさに、ジャンルの壁を超えた極上のクロスオーバー仕様と言えるだろう。
●取材協力:バリス TEL:042-689-2939
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