「R35GT-Rに究極の機能美を!」スーパーGT現役シャーシメカニックが開発したボディキットに注目

求めたのはスーパーGTマシン由来の機能美

空力と冷却性能を徹底したバトルスーツ

R35GT-Rというキャラクターに対して、エアロパーツをデザイン性だけで満足できる人は少ないのではないだろうか。事実、エアロパーツとはダウンフォースや整流効果により走行安定性や操作性を向上させることこそが本来の役割だ。

そんな見えない空気の流れを読み、優れた空力性能を有する“本物”のエアロパーツとして開発されたのが、アブフラッグの『バージョン2キット』だ。

その“本物”である由縁は、設計開発にスーパーGT500の現役シャーシメカニックを迎え、R35GT-Rで得られるエアロ効果を最大限に引き出している点に他ならない。

具体的なパートを例に挙げると、まずフロントバンパー(13万2000円)は95mmのロングノーズ仕様とし、下部に強烈なダウンフォースを生み出す3D形状のアンダースウィープを一体化。大量のフレッシュエアを効率良く導入できるよう、全エアダクトの形状を一新しているのもポイントと言えよう。

大胆な面構成によってシャープな印象を強めたデザインはアブフラッグならでは。ダクトによっていくつかのブロックに分割できる面構成を見せているので、塗り分け次第でレーシーにもドレッシーにも仕上げることが可能だ。

ボディサイドぎりぎりまで引き出すようにしてフラットな下面面積を稼ぎ出すサイドスカート(CFRP:19万8000円/GFRP:12万1000円)は、フロントエアロフェンダーから抜かれた走行風などを整え、空力に変える機能も持つ。視覚的にもシャープな印象となっている。

純正ウイングのトップ部分を同様の形状でドライカーボン化するパーツも開発(195,800円)。これによって純正で考えられていた空力を損なうことなく、大幅な軽量化が可能になる。

リヤバンパー(247,500円)には、パラシュート効果の抑制とエンドマフラーの熱対策を目的にした大型のエアアウトレットを装備。流速を上げるために設置されるフィン部分は、カーボン素材として強度を確保している点も見逃せない。

アブフラッグの造形センスとスーパーGTで培った最新のエアロダイナミクスが複雑に絡み合って誕生した究極的ボディキット、魅力的すぎるだろう。

●取材協力:アブフラッグ 静岡県御殿場市保土沢1157-134 TEL:0550-88-8238

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