「新型BRZは何馬力あるの?」名門ショップが早くもガチのシャシダイ検証を実行!!

ZD8型BRZの実力を試す!

中間トルクの谷間を消す排気チューンが最初の一歩か

現代のチューニングにとって、キモとなるのはECUの攻略だ。そして、新たな車種、新たなシステムが登場するたびに他に先駆けてチャレンジしているのが、フェニックスパワーの横山代表。中でも86&BRZは力を注いでいる車種で、前モデルに続いて新型BRZ(Sグレード)もワークスマシンとして導入(8月30日納車!)。早くもECUチューンの糸口を探り始めている。

今回は、そんな納車直後のZD8型BRZの体力測定を敢行。ノーマルの出力特性を把握する、いわゆる下準備だ。

計測はダイナパックで行い、TCファクターは(1.15)に設定。これは計測馬力の補正値で、1.0であれば表示値の補正はゼロとなる。物理的ロス馬力を入れたり、カタログ表示値に合わせるために使うわけだが、ローラー式に換算する場合は1.1〜1.15で設定するのがセオリーだ。

また、スピードリミッターの介入を回避するために、ギヤは直結の5速(ギヤ比が1.000に最も近いギヤ)ではなく4速固定とした。

導き出された最高出力は、221.44ps/26.47kgm。カタログ出力が235ps/25.5kgmであることを考えると、まずまずの数値と言えるだろう。

「悪くはないですね。4300rpm付近に大きなトルクの谷が確認できますけど、これは前モデル同様の現象で、EXマニ形状の問題だと思います。それにしても400ccアップの効果は凄いですね。トルクが一番落ち込んでいる場所でも22kgm以上を出力していますから。これなら排気系を最適化して、谷間を消してやるだけでもかなり楽しい仕様になりそうですよ」と横山代表。

気になるECUチューニングについては「まだこれからですけど、ECU本体はもちろんエアフロも変わっているので、難航しそうですね…。最近のクルマは、ECUにアクセスするための“扉”に強固な鍵がかかっているのですが、少し調べたら新型BRZはその鍵の数が物凄く多いんですよ。でも、ココをクリアしないと何も始まらないので、気合を入れて頑張っていきます! 同時に前モデルとのパーツ互換や流用の可否も調べていきますので、ご期待ください」とのこと。

先を見据えた取り組みには定評があるフェニックスパワー。他モデル同様に、新型86/BRZも更なる可能性を見せてくれるに違いない。

●取材協力:フェニックスパワー 福井店:福井県坂井市丸岡町朝陽2-317 TEL:0776-67-2980/京都店:京都府久世郡久御山町佐古外屋敷37-2 TEL:0774-48-1157

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フェニックスパワー
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