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発泡ウレタンやFRP、パテを駆使して造形!
片側100mm以上ワイドのリヤフェンダーには345幅のタイヤを収納
スポーティなSUVをテーマに日産京都自動車大学校が作り上げた大作、それが「フェアレディX」と名付けられたカスタムカーだ。新型Zのイメージをそのままムラーノに投影することで、斬新なフォルムに仕上げているのがポイントだ。
ベース車両の選定理由は「エクストレイルだと車幅が狭すぎるし、新型Zと比べてマッチングが良さそうだったのがムラーノだったんです」とのこと。コアサポート等は加工せず、ヘッドライトの位置を決めてから他パーツをレイアウトしていったそうだ。
フロントバンパーは途中でカットして上下に150mmほど延長。フェアレディZ純正グリルの下部にはさりげなくR35GT-Rのグリルをインストールした。
ボンネットは前後端の曲面を生かすために、中央部分で一旦カットして前後長を短縮加工している。
RZ34の灯火類を違和感なくフィッティングさせるために、ボディは大胆なワイド化を実行。とくに前後フェンダーは大幅にボリュームをアップしているため、コークボトルシェイプのマッスルボディに仕上げられている。
「スポーツカーなら太いタイヤを履かないと!」と、フロント10J&リヤ12JのボルクレーシングG025を投入。タイヤはミシュランのパイロットスポーツ4Sで、これまた極太な285/35-20&345/30-20が装着されている。
リヤフェンダーも12Jのホイールを収めるために、発泡ウレタンやパテ盛りを駆使して片側100mmオーバーのワイド化を実施。リヤゲートに埋め込んだ新型Z純正テールと、違和感なく繋がるようにデザインされた形状は見事なものだ。
内装はムラーノの面影が色濃く残っている部分だが、ダッシュボードにブラックのファブリックを張り込んだ上、新型Zの純正ハンドルに交換することでスポーティ感を演出する。
このフェアレディXはショーモデルという立ち位置だが、各部は法規制に適合するように仕上げられている点も見逃せない。自動車メーカー直系の学校ということもあり、そのプライドを賭けた隙のない仕上がりは、会場での注目度も抜群だった。
なお、2月に開催される大阪オートメッセには、車検を取得した状態で展示するとのことだ。
TEXT&PHOTO:Daisuke YAMAMOTO (山本 大介)
●取材協力:日産京都自動車大学校 TEL:0120-55-3723
【関連サイト】
日産京都自動車大学校
https://www.nissan-gakuen.ac.jp/kyoto