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ロケットバニーVer.3キットをアレンジ
構想のきっかけはターボキットの取り付けから!
コンプライアンスの遵守が何かと話題になる昨今。量販店に限らず、プロショップにおいても入庫に際して保安基準のチェックが厳密となっていく中、チューニングの自由度が狭まったと感じるオーナーも少なくないだろう。
だが、むしろそんな時代だからこそ“グレーな部分を一切残さず、完全合法でやれる範囲をとことん突き詰めたチューニングカー”を作る熱意も生まれる。このZN6型86(オーナーカー)は、そんな時代への反動とも言える一台だ。
製作を担当したのは、神奈川県のスーパーオートバックス厚木店(以下:SA厚木)。ボルトオンターボキットの導入をきっかけに、SA厚木とオーナーの付き合いがスタートしたそうだ。
その後、オーナーのチューニング欲は収まるどころかどんどんエスカレートしていき、ついには本格的なボディカスタムにも着手。ロケットバニーのVer.3キットを導入したのである。インストール後にはしっかりと構造変更も行った。
足元で存在感を主張するホイール&タイヤは、ワークエモーションT5R2P(F9.5J+1 R10.5J-13)とアドバンネオバAD09(F245/35-18 R265/35-18)のコンビだ。
シザースドア化も、キットの強度証明を取得することで難なく保安基準に適合させている。
他車との差別化を図るという点では、リヤビューの作り込みが凄まじい。特徴的なディフューザー形状はクールレーシングの01R-GTWがベース。それをロケットバニーVer.3用バンパーとドッキングすることで、オンリーワンのシルエットを生み出している。
リヤウイングもワイドボディに合わせたボルテックス製のスペシャル。もちろん保安基準適合品だ。さらに、通常はマウントが干渉して同時に装着できないロケットバニー製のダックテールも、GTウイングのマウント側をワンオフ製作することでクリアした。
エクステリア同様に、レッドを基調としたインテリアの作り込みもショーカーさながら。ちなみに、ボディカラーはマツダ純正色のソウルレッドだ。
これらの過激なボディメイクに、トラストT518Zターボキットによるパワーアップも加わった文字通りの全方位チューンド。このZN6型86が、スーパーオートバックスのピットに悠々と入庫されていく姿を前にしたら、思わず二度見せずにはいられないことだろう。
PHOTO&TEXT:長谷川実路
取材協力:スーパーオートバックス厚木 神奈川県厚木市船子55-1 TEL:046-248-0331
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スーパーオートバックス厚木
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