目次
ターボRSベースの5速MTコンプリートも検討中
現代版ボーイズレーサーのタマ不足解消の一手となるか!
2021年に生産終了となり、中古車相場がこなれてくることを期待していたHA36S型アルトワークスだったが、実際はその真逆。コンディション良好なアルトワークスの5速MT車は、新車価格を超えるプライスボードが掲げられるような状態になっている。
そうした現状を打破したいと考えたのが“CADカーズ”。RSやワークス後期の2ペダル(5AGS)車を5速MT化するオリジナルメニューの確立に乗り出したのだ。
「5AGSのターボRSやワークスのオーナー達から、5速MT化したいという相談をよく受けるんです。機械的には簡単なのですが、制御系がどう反応するか自社の車両でチェックしながら開発を進めています」と語るのは、CADカーズの石川代表。
2速がダブルコーンシンクロ化され、スムーズなシフトワークが可能となったアルトワークスの5速MTミッション。現状、距離が伸びていても不具合を起こす個体は少ないので、中古パーツを手配して載せ換える方法がベターと言える。
5AGSと5速MTのフライホイールやクラッチディスク、クラッチカバーは共通だ。なお、5速MT化作業時にはクラッチ強化も同時に行うのがお勧めとのこと。
MT化の際には必要なくなるAGSのシフトレバー部。5速MTのシフトノブはフロアから立ち上がるタイプのため、シフトゲートを撤去して純正同様に小物入を組み込んで処理するか、追加メーターの装着場所にするのも良さそうだ。
作業時はシフトレバーデバイスとワイヤー類を新設すると同時に、5速MT用のセンターコンソールも必要になる。
アクセルペダルは5AGS/5速MT共通なので交換不要だが、ブレーキペダルとクラッチペダルは5速MT用へ変更して装着することになる。5AGS車にもクラッチペダルの取り付けブラケットはあるようなので、大掛かりな作業はなく移植可能だ。
気になる予算感については、工賃込で70〜80万円前後になりそうとのこと。ターボRSの中古車をベースにした5速MTコンプリート仕様の販売も考えており、その場合は140万円ほどで提供できる見込みだ。
現在は、メニュー化に向けてエラー解析やトラブルシュートを行っている開発最終段階。現代版ボーイズレーサーを望むなら、見逃せないメニューと言えそうだ。
●問い合わせ:キャドカーズ 大阪府和泉市納花町406-4 TEL:0725-58-1323
【関連リンク】
キャドカーズ
http://www.cadcars.info