「少ない手数でZC33Sスイスポの長所を伸ばしまくる!」サンライン流ピンポイントチューンの極意

少ない手数でZC33Sの長所を伸ばす老舗の技

ストリートでもサーキットでも不満の出ないユーザーライクの究極系

歴代スイフトスポーツを手掛け、数多くのオリジナルパーツをリリースしてきた“サンラインレーシング”。

ZC33Sについては、多くのユーザーが“ライトチューンの枠の中で楽しんでいる”という状況を考え、デモカーでは『シンプルなメニューでいかに走る楽しさを引き出せるか?』を最重視して、パーツ開発を続けている。

そのため、エンジン本体はノーマルのまま、ブリッツのパワスロを使って電子制御スロットルのフィーリングとブーストをアップ。あえてライトチューンに抑えているのは、純正タービンが小さすぎるのでこれ以上やっても大きな効果が期待できないからだ。

排気系には、オリジナルのGTスペック60SS2マフラーを装備。将来のパワーアップにも余裕で対応できるメインパイプ60φを採用した逸品で、テールエンドのヒートグラデーションが存在感を主張する。

足回りは、エンドレス製のジールファンクションをベースとしたオリジナル車高調でセットアップ。この製品の特徴はリヤだ。ZC33Sのリヤサスは、ダンパーとスプリングが別々に装着される形式となっており、その関係からスプリングが収まるスペースが非常に狭い。

そこで、サンラインでは一般的なネジ式の車高調整アダプターではなく、コンパクトな専用アダプターをチョイス。これにより、他の車高調と同じレートでもより自由長の長いスプリングが使えるようになり、高い接地性と乗り心地の良さを手に入れているのだ。

タイヤに関しては、前後異径サイズや過激なハイグリップラジアルではユーザーの参考にならないと判断。純ストリートラジアルのアドバンネオバAD08R(215/40-17)を選択し、ボルクレーシングTE37サーガ(17×8.0J)と組み合わせている。

フロア部には、ボルトオンでシャシー剛性を引き上げるオリジナルの補強バーを多数装着。

サーキットでのスポーツドライビングに備えて、シートは運転席助手席ともにブリッド製のフルバケに交換される。

水温や油温といった車両情報は、オーディオパネルに取り付けられたデフィのオールインワンメーター“スポーツディスプレイF”で集中管理している。

この他、駆動系にはスポーツ走行を楽しむ上で欠かせない機械式LSDもインストール。カーツ製をベースに内部パーツにWPC加工を施すことで、不快なチャタリング音を抑制している点は見逃せない。

ライトなメニューで確実に走りを進化させることができるサンライン流チューニング、ZC33Sオーナーにとっては参考になる部分が多いのではないだろうか。

●取材協力:サンラインレーシング 岡山県岡山市古新田1198-1 TEL:086-209-1000

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