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予算ではなくアイディアで勝負
廃車&廃材利用のSDGsカスタム!
セダンをベースにしたピックアップ化が目立った学生マシンの中で、特にスタイリングの完成度が高かったのが“東京自動車大学校”の日産クルー改トラックだ。
シンプルなセダンスタイルのクルーだけに、ピックアップ仕様へのコンバージョンもまとまり感が高い。ボディをカットした処理部分はストレートながら、後端部をラウンドさせることでボディの丸みを生かした造形に合わせている。
当然、単純にカットしただけではボディの強度が落ちるため、フロアには角パイプを使って蜘蛛の巣状に補強。さらに、ボディ上部となるベッドの縁にも角パイプをプラスして強度を確保している。実際にナンバーを取得して走らせることは想定していないものの、実用に耐えられる構造に仕上げているわけだ。
バックパネルは軽バンのスズキエブリイから流用し、足りないパネルは廃材から切り出して使用。レインガーターなど細かい部分の処理もしっかりと行なわれている。ここに合わせるリヤウインドウは、アクリルを切り出してハメ込むことでフィニッシュ。
ベッド部分はノーマルフロアを露出してしまう切りっぱなしではなく、フロア&サイドインナーパネルも丁寧に作り込まれている。手前側にあるボックスにはフューエルリッドが隠れている。
インテリアは、ベンチシート風のルックスを作るために、リヤシートの背もたれを活用。張り替えなども全て学生達によるDIYだ。助手席側フロアに見えるブレーキペダルは、このクルマが教習車であったことを証明するパート。
「フューエルリッドの取り付け位置など、まだまだやりたいことはあったんですが、予算と時間が限られていたので…」との事だが、コンセプトに合わせたパーツチョイスなども見応え十分だ。
●取材協力:小倉学園 東京自動車大学校 TEL:0120-02-2535
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小倉学園 東京自動車大学校
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