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ロックバンドCRAZEのファンが作り上げたスーパーレプリカ!
21世紀バージョンの“CRAZE-7”
東京オートサロン2018のRE雨宮ベースに展示されたFD3Sの登場だ。オーナーの兵藤さんは、これまでに所有してきた愛車(Z31を2台とS30型のフェアレディZ)の全てが左ハンドル仕様という生粋のレフトハンダーフリーク。このFD3Sのベースとなっているのも1993年式の北米仕様で、2005年に兵藤さんが個人輸入したものだ。
このマシンを語る上で、まず紹介しておかなければならないのは、東京オートサロン1998に登場した“RE雨宮SUPER G CRAZE-7”の存在だ。こちらの車両は人気ロックバンド“CRAZE(クレイズ)”のメンバー、ギター担当の瀧川一郎氏の愛車だったもので、同バンドのプロモーションビデオにも度々登場していた。
そんなSUPER G CRAZE-7のイメージはそのままに、21世紀の現代に相応しいモディファイを敢行したスーパーレプリカがこのチューンドなのだ。兵藤さんは元々バンドCRAZEの熱烈なファンだったことに加え、幻のCRAZEウイングを幸運にも入手できたことをキッカケにプロジェクトがスタートした。
“瀧川一郎パープル”と呼ばれるカラーリングのエクステリアは、RE雨宮のルーバー付きボンネットADフードを含めて当時の仕様を再現。ただし、個性を演出するために最新のワイドボディキット(AD-GTキットII)を導入している。
自慢のパーツのひとつがRE雨宮の電動ガルウイングで、ドアに取っ手がないのが電動の証。ガルウイング化はスタイリング面でのメリットだけでなく、左ハンドル車の乗降時の必須パーツなのだという。
車高調はRE雨宮ニューストリートダンパーキットVer.2で、ブレーキにはRE雨宮仕様のエンドレスキャリパーを投入。ホイールはエンケイRP-F1(F8.5J×17 R9.5J×17)となっている。
インテリアのカスタマイズも抜かりなし。ダッシュボードや各パネル類、Dシェイプのステアリングは、ボディと同色の瀧川一郎パープルでペイント。シートはRE雨宮仕様のブリッド・ストラディアII、カーペット類と合わせてアイボリー系のカラーでまとめ上げている。
エンジンは、RE雨宮のオリジナルECU“スーパーレドムmini”を軸にしたブーストアップ仕様だ。補機類系は、RE雨宮の3層アルミラジエターや容量1.5倍インタークーラー、スーパープラグコード等で武装。パープルカラーのアルミ製インテークパイプはトラスト製となっている。
「オートサロンに展示してもらえるというので少々無理をして作ってしまいました(笑)。でも、ずっと憧れていたCRAZE-7の仕上がりには大満足です。もちろんこれからも長く乗り続けていきます」と、兵藤さんは力強く宣言してくれた。
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