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吸気&冷却系のレイアウトもついに決定! 魅せ要素も満載だ!
後退したエンジンによってインタークーラー中置き化
ガレージ八幡オリジナルタービン、TD520Zプロが上下に2基セットされたエンジンルームは、それだけでかなりの迫力。かつてのTD05-12Bツイン仕様は、コンプレッサーハウジングが小さくてスカスカした印象だったが、この仕様はギッチリ詰まった感じがしてメカニカル度もアップ! まさに「見た目にカッコ良く」というコンセプト通りの作りだ。
加えて、今回はラジエターとインタークーラーの装着位置が決定。エンジンが後退したおかげで前方に大きなスペースが出現し、ラジエターコアサポートの内側にラジエターだけでなく、インタークーラーも装着されることに。そう、俗に言う“中置き”インタークーラー化だ。
インタークーラーコアはトラスト3層タイプを使用。確実に600psを超えてくるFJ20改2.1L仕様では、これくらいのサイズがないと困る。ラジエターコアサポートの“向こう側”に収まっているのが新鮮だ。
カットしたアルミパネル&パイプを溶接して、手際良くサイドタンクの形状にしていく。キットを装着するのではなく、現物合わせでワンオフしていく過程にチューニングの原点を見た次第だ。
インタークーラーOUT側とスロットルを繋ぐパイピングは、何とφ90。インタークーラー中置き化によってスロットルとの距離が短くなった分、パイプを綺麗に曲げるのはそれなりに苦労したはずだ。
コアサポート直後にインタークーラーがセットされ、それと重なるようにラジエターが装着される。ラジエターはBNR32純正アルミ2層で、「全開時間が短いゼロヨン仕様なら、容量的にこれで十分でしょ」と森田代表。アッパータンクは樹脂製のカシメに代えて、アルミパイプをカットして溶接したものになる。
当然オイルクーラーの装着も予定しているが、森田代表いわく「どれくらいのサイズにするか、今考え中」とのこと。右上がHKS15段、右下がHKS12段、左がトラスト14段だ。
コンプレッサーノズルにφ50エルボーパイプが取り付けられ、チューニング指数が増したタービン周り。この凝縮した感じは以前のTD05-12B仕様には無かった、TD520Zプロ(ガレージ八幡オリジナル)仕様ならではのもの。
「中置きインタークーラーは、フロントオーバーハングの軽量化っていう大きなメリットもある。パイピングはφ100で作りたかったんだけど、曲げ部分がうまくできなさそうだったんで、仕方なくφ90で妥協したよ」と森田代表。
ちなみに、タービン(コンプレッサーノズル)からインタークーラーIN側までのパイピングはφ50を予定。効率重視ならば、2本を1本にまとめてインタークーラーに接続するシングルエントリー式の方が、吸気干渉が少ないことは森田代表も分かっている。しかし、吸気干渉を起こしがちなのは百も承知の上で、今回は2基のタービンからそれぞれダイレクトに接続するツインエントリー式を採用することにした。理由は「絶対にこっちの方がカッコええ!」という森田代表の強い拘りだ。
今回はこの辺まで。エンジンルーム全体を公開しようと思っていたが、まだパイピングが中途半端なので、そこは完全体になってからということで!
TEXT&PHOTO:廣嶋健太郎(Kentaro HIROSHIMA)
●取材協力:ガレージ八幡 愛知県半田市上浜町10-20 TEL:0569-26-1660
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