「伝統的なジャジャ馬要素も魅力!?」Zの柳田ひきいる名門『セントラル20』もRZ34チューンに着手!

独自のスポーツエッセンスを注入

サーキットまでこなせる大人のハイスペック仕様

「フィーリング重視の大人のスポーツカー」というコンセプトを掲げ、9速AT仕様のRZ34をデモカーに迎えてチューニングを推し進めているのが、「Zの柳田」の異名をとる柳田春人氏率いる“セントラル20”だ。

ノーマル車両の素性の見極めを経て、チューニングのファーストステップとして施されたのは、オリジナルの車高調を核としたサスペンションチューンだ。

車高調はレーシングマシンでも主流になってきている、追従性に優れたソフトなダンパーにハードレートスプリング(F18kg/mm R10kg/mm)を組み合わたスペックとなる。また、サブフレームにはリジッドカラーを追加して、スポーツカーらしいシャープな乗り味を実現しているのもポイントだ。

将来的なパワーアップに備え、ブレーキシステムはエンドレス製のモノブロックキャリパー(F6ポット R4ポット)を装着。ローターはキット設定より大きいフロント400mm、リヤ370mmの試作タイプとなっている。

ホイール&タイヤはBBS RI-D(F10J×20+35 R10.5J×20+25)に、ミシュラン・パイロットスポーツ4S(F255/35R20 R285/30R20)の組み合わせだ。

往年のスタイルを彷彿とさせる縦デュアルマフラーは、セントラル20のオリジナルモデル。パイプレイアウトは70φ-60φ×2で、もちろんJQR事前認証取得済みの車検対応スペックとなる。なお、VR30DDTTは現状ノーマルだ。

Zsportロゴ刺繍入りのシートは、スポーツ性と快適性を高次元でバランスさせたブリッド・ユーロスターIIベースのセントラル20エディション。その他、スイッチカバーやメーターフードはカーボン製に置き換え、インテリアの機能性と質感の向上を図っている。

このチューンドの試乗インプレッションを担当したのは、S30Zを中心に旧車チューニングを牽引する老舗“スターロード”の井上代表。

開口一番「“どうせ今時のラグジュアリーカーだろう”と思って試乗させてもらったんだけど、走り込んでいくうちにフロントウインドウ越しの視界が、俺の知っているZになっていって驚いたよ。うまく説明できないんだけど、その理由はZの伝統であるロングノーズがもたらすガラス越しの視界と、フロントヘビーな重量配分がもたらす独特な挙動なのかもしれないな」と語る。

続けて「俺が評価するまでもなく、足回りの絶妙な味付けや心地良いエキゾーストサウンドは、さすが“Zの柳田さん”って感じ。ゆっくり流しているときは快適なラグジュアリーカー、飛ばしていくとZならではの世界観を与えてくれる。そんな両面性を持っているのがこのクルマ。もっと乗ってみたいと思ったよ」。

なお、セントラル20では今後もボディキットやチューンドECUなど様々な専用パーツを開発しながら、RZ34のトータルチューニングを進めていくという。フェアレディZチューニングの名門が、どのように新型を料理していくのか期待は高まるばかりだ。

●セントラル20 東京都調布市上石原1-32-34 TEL:042-486-4451

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【関連リンク】
セントラル20
http://www.central20.co.jp/

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