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RB25改2.8L仕様で最高出力は580馬力をマーク!
ドリフト&グリップ両対応のマルチ仕様を目指す
シンプル&クリーンなスタイリングが目を引くこのER34型スカイラインは、30代の若手オーナーが所有するドリフト仕様だ。
ドリフト歴は約4年とのことだが「元々、雨の日などに滑った際の対処法を学びたくて始めたんですよ」とオーナー。最初のうちは年に2〜3回程度の走行会参加だったが徐々にドリフト沼へと浸かっていき、気が付けば月イチペースでドリフトを楽しむようになっていたそうだ。
エンジンは、クラッチブローを機にシャフトオートサービスのRB25コンプリートに換装。これは、腰下にHKSの強化パーツを組み込んで2.8Lまで排気量を引き上げた文字通りのフルチューンスペックだ。
組み合わせるタービンはトラストのTD06-25G。LINKフルコンで制御を行い、最大ブースト圧1.4キロ時に580ps、負荷が大きいドリフトではブースト圧を1.0キロ(520ps)まで下げて常用している。
ホイールはフロントがアドバンレーシングRG-4(9.0J+25)で、リヤがワークエモーションCR極(9.5J+20)。タイヤはシバタイヤ(F235/40−18 R265/35−18)で、トレッドウェアを前後で変えて(F180 R240)グリップバランスを調整する。サスペンションはブリッツのZZ-R車高調でセットアップ。標準設定ではスプリングが柔らかすぎたため、フロントを12kg/mmまでレートアップしている。
室内は小径ステアリングやスピンターンノブ、セミバケが導入され、いかにもドリフト仕様という雰囲気。なお、重要なサイドブレーキは強化シューで対応する。
一方のエクステリアは、リヤウイングレスでシックに演出。エアロパーツはユーラスのスーパーワイドキットを軸に構成し、そこにEUROU製のディフューザーをマッチングさせている。
「ドリフトだけじゃなくグリップも練習したいので、どちらも楽しめるようなドリグリ仕様として仕上げていきたいですね」とオーナー。
購入から早10年、仕様変更を繰り返しながら進化させてきた純白のER34。オーナーの深い愛情がよく伝わってくるスペックだ。
PHOTO:小竹 充(Mitsuru KOTAKE)/金子信俊(Nobutoshi KANEKO)
●取材イベント:第13回R34スカイライン祭り