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JZX100チェイサーを素材にのむけん流レーシングメイクを提案
リヤアンダーは渾身の6分割構造!
ドリフトシーンを中心に人気が高いJZX100チェイサーを、スーパーGTマシンのような迫力ボディに大変身させたのは、のむけん率いる“ユーラス”だ。スカイライン系のイメージが強いショップだが、近年ではJZX100系にも力を注いでいる。
エアロパーツのシリーズ名は“タイプGT”。そのネーミングからも想像できるように、各アイテムはいずれもレーシングカーをモチーフとしたスパルタンな造形を採用。基本キットはフルバンパータイプのフロント、リヤ、そしてサイドステップという3点構成で、ここに好みに応じてコネクションロッドを介しアンダーパネルやディフューザー、リアスポイラーといった空力デバイスが追加できるようになっている。
細部を見ていく。フロントバンパーはリップのセンター部分を盛り上げたデザインがいかにもレーシー。アンダーパネルを保持するコネクションロッドも汎用ではなくユーラスオリジナルで製作された逸品だ。バンパースポイラーのダクト部分は後期純正フォグ対応。カナードはR34スカイラインD1スペックを加工して取り付けている。
ヘッドライトには、ありそうでないフラットデザインのアイラインを組み込む。装着は両面テープとお手軽だ。もちろん製作はユーラス自社製で、ピッタリのフィッティングを見せる。
一方のリヤは強烈な個性を放つデザインが採用され、リヤスリット(ディフューザー)は6分割構造という細かさだ。表面をざっくり削り取ったバンパーレスタイプのバンパーにも注目したい。
ダックテールのリヤスポイラーは汎用の「板っパネ・福岡仕様現代Ver」という製品名。角度はコネクションロッドの取り付け位置で調整可能だ。
オーバーフェンダーはユーラスの汎用タイプをインストール。デザインは2タイプ用意され、ひとつは、つまみ上げたような立体感が特徴の逆反りセミワークスフェンダー。延長幅は70mm。取り付けはご覧の通りビス留めで「中古車はもったいぶってちゃイカンばい。ビスでしっかり留めんしゃい」とのこと。
そしてもうひとつは、滑らかな丸みを帯びたフラットタイプ。出幅は逆反りと同様の70mm。スポーティな逆反りか? シンプルなフラットか? オーナーの好みで選ぶことができるというわけだ。
その他、JZX100系の泣きどころと言えるダッシュボード表皮の剥がれを隠すためのFRP製の隠ぺいボード“ボロ隠し”もスタンバイ。取り付けは、フロントウインドウとダッシュ上面との隙間に押し込むだけでOKだ。
完全自社生産によるクオリティの高さやフィッティングの良さも特筆モノで、見えない部分にものむけんの考えが詰め込まれている。オーバーフェンダーやベタ付けウイングなどまで含めて、往年の福岡仕様を彷彿とさせるような仕上がりのエアロメイク、JZX100チェイサー乗りには見逃せない製品群と言えよう。
●取材協力:URAS TEL:092-558-4111
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