「FD2シビックタイプRの純度をさらに高める名門の技」スプーン流のK20Aピンポイントチューニング!

K20Aエンジンはハイカム&ハイコンプ化で走りの質を大幅アップ!

走りの純度を大幅にアップさせるオリジナルパーツ群

“スプーン”は言わずと知れたホンダ車チューンのスペシャリストだ。ホンダという自動車メーカーのモノ作りに対する拘りを尊重しながら、各部の精度を飛躍的にアップさせたオリジナルパーツ開発を行っている。

ここで紹介するFD2シビックタイプRは、そんなスプーンがトータルチューンを敢行した1台。まずK20Aエンジン本体は、2ピースタイプとすることで機密性を高めたガスケットによる圧縮比アップやビッグスロットル化を実施。さらにヘッドには、テストを繰り返してプロフィールを煮詰めたオリジナルのハイカムを投入する。

制御はスプーンのスポーツコンピュータによるもの。レーシングライクなドライビングシーンでの高出力化、高レスポンスへの要求に応えられるようセッティングが煮詰められた逸品だ。

また、K20Aはサーキット走行などで負荷を掛け続けると、エンジンオイルと冷却水が泡立ってしまう悪癖を持っていることが判明。具体的には、エンジンオイルがオイルパンから吸い上げられるときに空気が混入し、ヘッド内で泡立って油膜を保持できなくなってしまう。冷却水も同じような状況下ではエアが噛んで冷却性能を大きくスポイルしてしまうのだ。

そこで、スプーンではバッフル入りのオイルパンと、開弁温度の見直しと同時に水流を最適化したサーモスタットを製作して、それらの不安を解消。これらのパーツは「サーキットはもちろんのこと、トラブルを避けるためにワインディングを走る方でも装着しておいてほしい」ということで、実際に数多くのユーザーに安心を届けている。

マフラーはメイン65φのスプーンオリジナルを装備。トルク特性重視で設計され、上品なVTECサウンドを奏でるストリートモデルだ。

足回りは、全長調整式のダンパーキットを軸に構築。この車高調は、車高を変化させても乗り心地が悪化しないことが最大の特徴だ。スプリングのゼロタッチ領域はそのままに、車高だけを変化させる事が可能なので、ダンパー本来の「減衰特性」のセッティングができる。また、ハイレートのスプリングでも十分な性能を発揮するよう、ダンパー油性向上など様々な開発テストを経て誕生した自信作とのこと。

一方のエクステリアは、純正と同形状ながら単体重量でマイナス14kgを実現できるドライカーボンルーフが存在感を主張する。この製品は、童夢カーボンマジック製でスーパーGTマシンと同じ手法を採用しているというから驚かされる。また、リヤにはカーボン製のトランクリッドをインストール。こちらも純正比でマイナス約10kgを達成した高機能パーツだ。

インテリアはノーマル然とした仕上がり。シートはスプーンが開発した5.7kgの軽量カーボンバケットタイプが与えられている。軽さはもちろん、ホールド性の高さもポイントだ。

シンプルでありながら、全てが研ぎ澄まされているオリジナルパーツをフルに搭載したスプーン・シビックタイプR。その切れ味は、まさにホンダの“R”が目指した真の姿と言っても決して過言ではないだろう。

●取材協力:スプーン TEL:0120-122-095

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