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T25タービンで約40馬力アップを果たしたZC31S
現行スイスポと真っ向勝負できる性能!
激安で遊べるFFホットハッチとして人気が高いZC31S型スイフトスポーツ。今回の取材車両はコストとのバランスも考え、HKSがかつて販売していたT25タービンキットによるボルトオンターボ仕様としているのがポイントだ。手掛けたのは三重県の“トップフューエル”。
時代を考えればHKSのGTS7040スーパーチャージャーという選択肢もあったが、ハイレスポンスな小径タービンをストレスなく回す方がZC31Sのキャラクターには合っていると判断したのだ。
残念ながら現在は廃盤になっているターボシステムだが、キットにはT25タービン本体の他、鋳造エキマニやスポーツ触媒、制御用のF-CON iSなどまで同梱。ブーストコントローラーは使わず、アクチュエーターのみでブースト圧は0.4キロという設定だ。
ローブースト仕様のため、コスト増になるインタークーラーはあえて未装着。インジェクターも純正のまま、F-CON iSで制御した程度のお手軽ターボ仕様ながら、ノーマルから約40psアップとなる173.6ps/21.7kgm(純正134.9ps/15.4kgm)を獲得しているのだから、コストパフォーマンスは抜群だ。
注目すべきは、パワーカーブの特性だ。低速域から高回転レンジまで、全域でノーマルを上回るパワーアップを果たしているのだ。これにより、高速道路での追い越しでもギヤを落とさずに加速できるなど、ストレスのない走りを実現している。
排気系は、第二触媒を残して第一触媒を純正セラミックからメタルキャタライザー(ターボキットの付属品)に交換した完全車検対応スペック。マフラーはサンラインレーシング製を装備する。
エクステリアは、トラストのリップスポイラーやカーボンボンネットでレーシーな雰囲気を演出。トライフォース車高調も装着され、スプリングレートはフロント10kg/mm、リヤ16kg/mm。タイヤはアドバンネオバ(215/40-17)をセットしている。
一方、ZC31Sはノーマルでも油温がヒート傾向にあるため、空冷式のオイルクーラーを追加するなど、安心してサーキット全開走行を楽しめる仕様に仕上げられている点も見逃せない。
潜在能力は現行のZC33S以上。ZC31Sで格上をブッちぎりたいオーナーは、一度トップフューエルに相談してみてはいかがだろうか。
●取材協力:トップフューエル 三重県松阪市中道町500-1 TEL:0598-56-5880
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