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ビッグキャリパーの逃げも確保された走り重視のデザイン
熟成を重ねて生まれた深リム仕様3スポーク!
東京オートサロン2022で発表されたものの、発売予定を延期してまでラインナップを強化してきた『アドバンレーシングOni2プログレッシブ』。2021年にコンパクトカー用に発表された『Oni2』の20インチ版で、発売延期の期間に作っていたのが深リム仕様のGT-Rデザインだ。
GT-Rデザインの説明へと入る前に、改めてOni2プログレッシブの基本的なアウトラインを説明しておこう。
今作は、25年ほど前に一世を風靡したアドバンレーシングOniの復刻版で、アイデンティティでもある3本スポークのトライアングルデザインと、スクエア形状のナットホールデザインを継承。
先代のOniとOni2プログレッシブを比較してみると、スポークの形状やスポーク間の楕円形状などの違いが分かる。スポークに落とし込まれたロゴの成型精度を見ても、技術が大幅に進化していることが見て取れるだろう。
14&15インチモデルの「Oni2」はピアスボルトのない1ピースデザインだったが、20インチの「Oni2プログレッシブ」では、ダミーのピアスボルトをフランジ周辺に配置。1ピース構造ではあるものの、3ピースのような重厚感を与えている。
先代のOniもナットホールの周囲を正方形にデザインしていたが、Oni2もこの意匠を継承。ヨコハマホイールのデザインを担当する萩原さんに「このスクエアが無くなったらOniではない」と言わせるほど大切にしている部分だ。
「東京オートサロン2022でアルファードにOni2プログレッシブを装着して展示したんですけど、その時から『リムを深くしたらもっとカッコ良くなるんじゃないかなぁ』と頭の中で思っていました。そしたら、現場でもそういう要望を頂きまして…。作り込みきれていない感情があったことと、製造工場が忙しかったこともあり、発売を1年延期して深リム仕様を作ろうという話になったんです」とは萩原さん。
1年の間、Oni2プログレッシブがターゲットとする主要車種のキャリパー逃げを確認しながら、1mmでも深いリムを追求して設計。ギリギリのクリアランスまで突き詰めた結果、10.5Jと11Jで、深リム仕様のGT-Rデザインを作り上げたのだ。
履きこなすためのハードは高いが、オンリーワンの個性を狙うならば挑戦してみる価値は大いにあるだろう。
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