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あえて個性を出しづらいR34で勝負!
走りの性能も抜かり無しのタービン交換仕様
2000年代初頭から日本のカスタムシーンに一大ムーブメントを巻き起こした“スポコン”。映画『ワイルドスピード』の公開なども手伝って、日本でもそのスタイルが一気に流行したのはご存じの通り。
今回紹介するER34型スカイラインのオーナーもそんなワイスピの世界観に魅了された一人で、「R34系は劇中に登場するブライアンのイメージが強いんで、個性を出そうとすると難しいんです。だけど、あえてそこに挑戦してみるのが面白いかなと」とのこと。
エクステリアはブライアン仕様と同一のC-WEST製エアロパーツで固めた上、キャンディパープルにオールペン。そして、シリーズ3作目に登場する「モナリザ」S15シルビアをオマージュしたオリジナルのバイナルグラフィックを張り込んで個性を演出している。
フロントフェンダーはオオクボファクトリー製、リヤはBNR34純正パネル溶接でワイドボディ化が施されている点も見逃せない。
なお、このER34はワイルドスピードだけでなく、人気レースゲームシリーズ「ニード・フォー・スピード」の要素をプラスしているのもポイントだ。そのアピールとして、ボルテックス製のGTウイングにはNFSステッカーをあしらっている。
ホイールはワークマイスターL1(F10J-17×19 R11J-29×19)。ディクカラーは、見る角度によって色味が変化するアステリズムを採用している。ブレーキはBNR34純正を移植し強化済み。サスペンションはエアフォース製のエアサスとなる。
エンジンチューンも抜かりなし。心臓部のRB25DETはヘッドに東名パワードのポンカムAを組み込んだ他、RB26DETTの前置きインタークーラーやサージタンク、6連スロットルを移植。そこにTD06-25Gタービンをドッキングし、F-CON Vプロに綿密なマネージメントを行うことで500psのパワーを獲得している。これらのチューニングは、東海地方の老舗ショップ“アバンス名東”が担当しているそうだ。
インテリアは、以前の仕様(白外装+青内装)のまま。今後、現在のエクステリアに合わせてリメイク予定とのこと。ステアリングはMOMOのドリフティング、シートはブリッドのジータIVだ。
「内装だけでなく、エンジンを降ろしてリフレッシュしたり、そのついでにサイクルフェンダー化したり…。今後もやることは山積みです!」と熱く語るオーナー。
スポコンをリスペクトしつつオリジナリティ溢れるメイキングが施されたER34だが、まだまだそのスタイルを極める道半ばのようだ。
PHOTO:小竹 充(Mitsuru KOTAKE)
●取材イベント:第13回R34スカイライン祭り