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“落ち着き”を求めてOZペガソからTE37Vに変更!?
シンプルさを追求したシャコタンスタイル
ネオクラッシックブームのセンターに君臨するS13シルビア。世界中の改造車フリークから熱い視線を浴び続ける希有な走り屋ベース車は、古き良き時代を知らない20代の若者たちからも熱い支持を集めている。
そんなS13シルビアに惚れ込み、4〜5年前にこの個体を手に入れたのが松下さん。各部の劣化箇所をコツコツとDIY補修しながらカスタムを楽しんでいるという熱きカーガイだ。ちなみに、一緒に遊びに来ていた彼女のみくさんも元180SX乗り。クルマを通じて知り合ったそうな。
同色オールペンで蘇ったボディ(リヤフェンダーは片側20mm叩き出し)にツライチで収められたホイールは、ボルクレーシングTE37V 10thアニバーサリー。サイズは前後とも9.5Jプラス15で、215/40-17サイズのフェデラルタイヤを組み合わせる。
「以前はO・Zレーシングのペガソをリバレル加工して、思いっきりキャンバーを付けて履いていましたが、歳を取ってきたので少し落ち着こうと思って。スポーティに仕上げるならTE37だなと考えていた時に、ちょうど10周年記念モデルが出ると聞き、買うなら今しかないと奮発しました」と松下さん。
足回りはラルグス車高調改で、MAQsのスプリング(F16kg/mm R10kg/mm)をセット。フロントはスキッドレーシングの調整式アッパーアームやS14シルビア用ロアアーム、D-MAXテンションロッドを組み込み、S15用ハブで5穴化も実施した。ブレーキはボディ同色でペイントしたS14純正キャリパーを移植。
インテリアもツボを抑えたメイキングが光る。ステアリングはナルディクラシックへ、シートはブリッドのフルバケへとそれぞれ変更。紫外線の影響でヒビ割れが出やすいダッシュボードは、カーペットを敷いて保護。ステアリングコラム付近にはGReddy追加メーターをセットする。
エンジンベイは“道半ば”とのことで、現状は吸排気系やインタークーラーを効率アップしたスタンダードなライトチューン仕様となっている。
アグレッシブなデュアルテールマフラーはワンオフスペシャル。シャコタンを前提に、可能な限りフロアを沿うように加工したそうだ。
この他、エクステリアは180SX前期リップとメーカー不明のサイドステップを組み合わせてシンプルメイクを追求するなど、全方位に渡って隙のない仕上がりを見せる松下シルビア。限定バージョンのTE37Vと低さで魅せたそのスタイリングは、抜群のカッコ良さでギャラリーの注目を集めていた。
PHOTO&REPORT:石川大輔