「これがMR-Sベース!?」欧州スーパースポーツの雰囲気を有するアブフラッグの渾身作!

存在感は唯一無二!

4年近い年月を費やして完成させたMR-X

流れるようなスタイリングの随所に散りばめられた攻撃的なディテールの数々。個性的という一言では言い表せないほど、独創的かつオリジナリティ溢れるデザインでまとめあげられたのがアブフラッグMR-Xだ。

製作のキッカケになったのは、とあるMR-Sオーナーから出された「自分だけの1台を作りたい」というリクエスト。そこからオーナーの意見を汲み取りながら検討を重ね、完成予想イラストを作り、実際ボディに発泡ウレタンを盛って何度となく削りながら4年近い年月を費やして、この造形に辿り着いた。

フロントウインドウ以外、全面的にリメイクされたボディラインはもちろん、初見ではそれがMR-Sベースと分からない理由はもうひとつある。ボディサイズの大幅な変更だ。モデリングを手掛けたアブフラッグいわく「ワイドフェンダー化によって全幅は100mm拡大しています。また、全長も200mm近く伸ばしていますよ」とのこと。

完全に生まれ変わったプロポーションについ目がいってしまうが、ディティールを見ていくと拘りが満載。ボディラインに合わせて複雑な曲面で構成されたヘッドライトカバー、タイヤを可能な限り大きく見せるフェンダーアーチ形状、スピード感と立体感を強調するボディサイドの造形…。

数え上げたらキリがないが、MR-Xで一番のハイライトは、フロントフェンダーからリヤエンドへと続くショルダーラインだ。柔らかな曲線が徐々に直線へと変化してく様は、見事としか言いようがない。

ヘッドライトユニットはベゼル、カバーともにMR-X専用設計のアブフラッグオリジナル品。IPF HIDにHellaのウインカーユニットが組み込まれる。バンパー上部からボディサイドへと回り込むラインに合わせたカバーの造形が美しい。

リヤコンビネーションランプはポルシェボクスター用を流用。センター部はアウトレットダクトとされ、エンジンルームの熱気を効率よく排出する。

エクステリアだけでなくインテリアカスタムにも着手。アブフラッグオリジナルAKDコンソールカバーを装着することでノーマルのチープな印象を払拭し、コンプリートカーとしての魅力を一層高めている。

なお、取材車両は心臓部にボルトオンターボキットが装着され、最大ブースト圧0.5キロ時に190ps/25.6kgmを発揮。エクステリアに見合ったパフォーマンスが与えられているのだ。

フェンダーアーチ拡大に加え、内部加工も行って収められたホイール&タイヤ。ホイールはグラムライツ57proでフロント17×8.0Jプラス20、リヤ18×9.0Jマイナス10となる。ちなみに、リヤは4穴PCD100で最適なサイズが無かったため、チェンジャーを介してPCDを114.3に変換した上でホイールを装着。タイヤはディレッツァZ1スタースペックでフロント235/40、リヤ255/35サイズだ。

開発当初はコンプリートカーのみの展開予定であったが、発表(2012年)するやいなやMR-Sオーナー達からボディキット販売を熱望するラブコールが殺到。その声に応えるカタチで、しばらくしてからワイドボディキットがリリースされたという経緯がある。まさに名作だ。

●取材協力:アブフラッグ TEL:0550-88-8238

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