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600台規模で開催されたRE搭載車限定イベントをリポート!
2023年5月27日(土)、ロータリーエンジン搭載車限定のミーティング「榛名ロータリーミーティング」が開催された。ロータリーエンジンと言えばRX-7やRX-8がメジャーだが、年々規模を拡大。車両500台の観客1000人を集めた同イベントでは、コスモやルーチェなどの希少車まで集結したのだ。ここでは個性溢れるチューンドをピックアップしつつ、イベント内容を紹介していく。
頭文字Dの舞台として有名な群馬県渋川市でカスタムカルチャーの普及に尽力する“D’z GARAGE(ディーズガレージ)”による、日本最大規模のロータリーミーティング、それが「榛名ロータリーミーティング」だ。
以前は渋川スカイランドパークをステージとしたが、キャパシティが限界に達したことから、2年前に開催地を「群馬県総合スポーツセンター伊香保リンク」に変更。600台のユーザーカーが選べられるイベントへとスケールアップしたのである。
スケートリンクのコースを埋め尽くすロータリーチューンド達の光景は圧巻の一言。車種的にはFC3SやFD3S、SE3Pが大部分を占めていたが、ルーチェやサバンナといった希少車も確認できた。
パンスピードのキットを軸にしたFD3SのGTスタイル
こちらはOPTION&WEB OPTION賞としてピックアップした1台。前後50mmワイドのパンスピード製ボディキットを軸に、スクート製ボンネットや本物のGTマシン用ウイングなどでスタイルアップ。雰囲気は完全に“公道を走るレーシングカー”だ。
リヤセクションも、RE雨宮のスーパーリヤバンパーとLEDテールランプフィニッシャー、FD2用テールフォグを流用して個性を演出。ホイールは一目惚れしたというBBSのRI-Aだ。
ヘッドライトはRE雨宮のスリークライトキットをベースにしつつ、秋葉原を散策して発見したLEDをDIYでインストール。全方位、隙のないメイキングが光る一台だ。
細部まで美しさに拘り抜いたドリフト仕様のFD3S
鮮やかなグリーンでオールペンされたRX-7は、カスタムショップ“ルッキング”による新作。同社のワイドボディキットに加え、スクートのボンネットをインストール。ボディカラーは特殊な顔料によるもので、発色は申し分ないものの3桁を超える材料費に加え、塗装難易度も非常に高いそうだ。
海外から取り寄せたというホイールは、リムの外側にさらにリムが迫り出したような形状が特徴的。「タイヤをあまり引っ張らなくても引っ張っているように見えるし、スポークの落ち込みも深くなってて、見た目と走行性能が両立できるんですよね」とはルッキングの浅田さん。
エンジンベイも凄まじいレベル。ドレスアップ系ではなく、実際にドリフトしている車両のため、シングルターボ化を軸に補機類まで徹底的に作り込まれている。
Team Magic with RedBullの4ローター搭載FD3S
イベントのメインコンテンツとして開催された『エンジン始動セレモニー』では、マルチローターのハイスペック仕様達が大活躍。この車両は、Team Magic with RedBullの4ローター搭載FD3S。現役のフォーミュラDジャパン参戦マシンだ。
タービンはGTX3582 Gen2で、1000psを発揮する強心臓を搭載。競技スペックということもあり、そのサウンドはハンパではなかった。
6ローターコスモの咆哮は刺激的すぎる!
名門“アニバーサリーレーシングファクトリー”が製作した4ローターNA仕様のFC3Sと6ローターNA仕様のコスモも、それぞれ快音を披露。6ローターユニットの咆哮は、完全に爆撃機レベル…。
ドレスアップコンテストやじゃんけん大会なども用意されていたが、あくまでメインはユーザー同士のコミニュケーションとのことから、必要以上にイベント感を出さないようにしていたのが特徴的。
きっと来年は、さらなる規模で我々を驚かせてくれるはず…。参加者の笑顔を見ながら、そんな大きな期待を感じた次第だ。
TEXT&PHOTO:山本 大介 (Daisuke YAMAMOTO)
【関連サイト】
RACING CAFE D’z GARAGE
http://dzgarage.com