「シルビアに負けてたまるか!」C33ローレル使いのベテランドリフターがD1ライツで大躍進!!

SR20DET+GTX3576Rタービンで450馬力オーバー!

軽量化と剛性アップでクイックな動きを実現

「打倒シルビア」を胸に抱きながらC33型ローレルでD1ライツシリーズ参戦を続ける戸田真琴選手が、第7戦(備北ハイランドサーキット)で見事に単走優勝&3位入賞を果たした。

大型車の整備工場に勤め、ドリフト歴14年という戸田選手は、D1ライツの前身となるD1ストリートリーガル時代から戦い続けているベテランだ。とくに地元・備北ハイランドサーキットでの走りの完成度は高く、2018年にも単走優勝した戦績を持っている。

以前はA31型セフィーロに乗っていた戸田選手だが「4枚でどうしてもシルビアに勝ちたい!」との思いから、4ドア車両の中では軽量の部類に属するC33ローレルをチョイスし、エンジンも軽さ重視でSR20DETを搭載。排気量は2.0Lのままだが、東名パワードのポンカムやガスケットを組み込んで強化している。

タービンはGCGのGTX3576Rで、制御はHKSのフルコン“F-CON Vプロ”を使用。ブースト1.5キロ時におよそ450psオーバーとなるスペックだ。

足回りはセッティングまで含めて“KRC”に依頼。車高調はLFW(F9kg/mm R6kg/mm)で、風間オート35mm延長ロアアームにパーツショップマックスのテンションロッドが組まれる。切れ角アップの軸となるナックルは、KRCのワンオフモデルだ。

前後のオーバーフェンダーは汎用品(F片側30mm R片側50mm)。ホイールはフロントがエモーションCR改(9J×17+17)で、リヤがエモーション11R(9.5J×18+12)。タイヤにはナンカンNS-2R(F235/40-17 R265/35-18)を履く。

レギュレーションに準じて製作された室内は超スパルタン。ステアリングハンドルはナルディの330φで、シートはブリッド。競技車としては珍しく水中花シフトノブを使っているのは「ストロークが大きくて力を入れなくてもシフトが入る」というのが理由だ。

車内に張り巡らされたロールケージは「クロスバーを入れると剛性が高すぎて逆に動きが悪くなる」と、必要最小限に留めているのが特徴的。今後はさらなる軽量化を進めていくそうだ。

第7戦の単走決勝では、振り出し直後にアウト側のタイヤバリアにテールをヒットさせつつも、挙動を乱さない見事な走りを披露して最高得点(99.25点)をマーク。2018年ぶりとなる2度目の単走優勝を決めた。

追走トーナメントに入ってからも好調な走りで勝ち上がり、ベスト4戦でランキングトップのヴィトー選手と激突。善戦むなしくあと一歩のところで敗退してしまったが、自身最高位となる3位表彰台という結果を残したのだ。

次戦は10月1日(土)・2日(日)に奥伊吹モーターパークにて開催される第8戦だ。屈指のローレル使いがどこまで躍進できるのか、大いに注目したいところだ。

取材イベント:D1ライツシリーズ第6戦&第7戦
TEXT&PHOTO:Daisuke YAMAMOTO

【関連サイト】
D1公式ウェブサイト
https://d1gp.co.jp

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