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レースで培った高い技術力をフィードバック!
走りを楽しむ中古車ベースコンプリートカー製作も対応!
車両販売や各種整備を手掛けるだけでなく、チューニングやドレスアップの提案にも積極的な姿勢を示すスズキディーラー“スズキアリーナ橋本”。今回披露してくれたのは、富士スピードウェイで開催されているK4-GP耐久レース仕様に仕上げられた36アルトバンだ。
「耐久はスポーツドライビングに加えて、レースや共同作業の楽しさも味わえます。当初はターボのワークスで参戦しましたけど、勝利のためには燃費走行がマスト。耐久でも常に全開で楽しめるように、NAのバンにスイッチしました」とは、代表の西畑さん。
心臓部のR06Aエンジンは、オーバーホールついでにバランス取りを敢行。ハイオク仕様の吸排気チューンに仕上げているが、クーリング対策無しで7時間耐久を走破可能なタフネスさを備えているそうだ。
室内はフロアカーペットやリヤシートなどを取り除きながら、GPワールドのロールケージをセット。追加メーターの煩雑な雰囲気を嫌い、ダッシュボードにタブレットをマウントして車両情報を集中管理する。
エンジンマウントの隙間を埋めて改善するシフトフィール、富士スピードウェイに合わせたファイナルギヤなど、スズキ車を知り尽くすディーラーならではのセットアップを施している。
足回りはワークスからの流用ではなく、バン専用にセットアップ。車高調はRS★Rと共同開発を行なったオリジナルスペックを投入している。スプリングレートはフロント10kg/mm、リヤ6kg/mm。4度半のネガティブキャンバーと1.5WAYの機械式LSDにより、旋回性能に磨きをかけている。
ライバルチームのアルトバンが14インチを使用する中、スタイリングとグリップバランスに拘って15インチを投入。非力さが邪魔しないようにコーナリングスピードを引き上げ、速さへと結びつけていく。
ワンメイクレースなどモータースポーツ経験豊富で、つい先日もスーパー耐久24時間レースにフィットRSでスポット参戦していた西畑さん。今回紹介したアルトバンだけでなく、もう1台のデモカーZC33Sもマシンセットアップからドライビングまでこなすマルチチューナーだ。
ちなみに、現行モデルはバン&MT設定がないため相場が高騰しているが、36アルトバンの5速MTモデルを走りが楽しめる1台に仕上げていく中古車コンプリート製作も受け付け中。耐久レースで培ったノウハウもニーズに合わせてフィードバックされていくので、痛快な軽量ホットハッチを手に入れられるのだ。
●問い合わせ:スズキアリーナ橋本 和歌山県橋本市高野口町伏原1049-1 TEL:0736-42-5500
【関連リンク】
スズキアリーナ橋本
http://www.s-arena-hashimoto.com