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ポテンシャルはサーキットだけでなくラリーにおいても歴代最強!
レイルのデモカーに見るZC33Sのダートラセッティング
車重は1トンに満たない軽量ボディに、パワフルなターボエンジンを搭載。サーキットでのタイムアタックはもちろん、JAF公認の全日本ラリーやダートトライアルでも存在感を見せつけるZC33Sスイフトスポーツ。
ここでは補強パーツでお馴染みの“レイル”が製作した、全日本ダートトライアル競技車両をチェックしていこう。
レイルのZC33Sは、吸排気チューンや別タンク式サスペンションの装着が認められているSA1クラスに参戦中。それに合わせる形で製作されたライトチューン仕様だ。ちなみにこのクラスでは、2020年からECUデータの変更も可能になったという。
泥や砂利から車体を守るため、エンジン下のフロア部分にはアルミ製のアンダーガードが装着される。
サスペンションは、KYBリアルスポーツダンパースペックGRをセット。別タンク式を採用するこのダンパーは、細かく減衰力を調整できる3ウェイタイプ。ストローク量はかなり長い。しっかり足を動かすためバネレートは前後3kg/mmという柔らかさだ。
タイヤには、ブロックが大きいダートトライアル専用のアドバンA053を装着。サイズは185/65-15だ。真っ直ぐ走るのも楽ではない路面状況だけに、いかにトラクションを掛けられるかが肝心なのだとか。
未舗装路では横転のリスクもある。車内にはロールケージを組み込む他、開口部にはスポット増しも実施。また、荒れた路面で走るには身体をしっかりホールドしてくれるフルバケが必須のため、この車両はブリッドのジータIIIを2脚セットする。
「サーキットを走るチューンドと大差無いように見えるかもしれませんが、舗装路のようにトラクションが掛からないので、足回りやデフセッティングの方向性などは大きく異なりますね。試行錯誤の連続ですが本当に楽しいですよ」とレイルの渋谷さん。
ともあれ、改造範囲などを見れば、競技参戦へのハードルはそれほど高くないことが分かるはず。ダートラに興味があるZC33Cオーナーは、一度レイルに遊びに行ってみてはいかだろうか。
●取材協力:レイル 神奈川県横浜市戸塚区平戸町335 TEL:045-824-1835
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レイル
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