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マルシェのデモカースペックにオーナーの拘りをプラス!
チューンによりステップアップし続ける初期型BRZ
ロサンゼルスショーに出展された、コンセプトモデル(BRZコンセプトSTI)に一目惚れ。そして詳細もよく分からないまま、いち早く地元のディーラーに予約を入れ、展示車よりも早い納車を果たしたというのが、この2012年式のBRZだ。
BRZの購入にあたり、オーナーはサーキットデビューも画策していた。そこで門を叩いたのが、スバル車チューニングのエキスパート“カーステーションマルシェ”だった。それから約10年をかけてフルチューンスペックへと徐々に進化していったBRZ、細部を見ていこう。
エンジンはHKSのGTS7040Lスーパーチャージャーキットを装着。ちなみこのキットのユーザー装着車第1号がこのクルマだという。制御はフラッシュエディターを使用し、耐久性重視のセッティングで280psを獲得。サーキット走行枠をフルで楽しめるようオイルクーラーも追加されている。
車高調は最初に装着したHKS製がオーバーホール時期を迎えたのを機に、よりサーキットを重視してエンドレス製のマルシェスペシャルに変更。スプリングレートは前後12kg/mmとハイレートだが、ダンパー減衰力を弱めにしてしっかり動くようにセットしている。
ブレーキ関係は、エンドレスのフロント6ポット+340mmローター、リヤ4ポット+330mmローターで強化。ホイールは前後ともに9.5J+45のボルクレーシングTE37SLで、タイヤはアドバンネオバAD08R(FR255/35R18)を組み合わせる。
ボディ補強はフロントにマルシェ謹製のメンバー筋金くんを装着。トライアングル構造で強固にメンバーを固定することで、ソリッドな挙動を実現する人気パーツだ。
一方、リヤは“しなり”を感じた方が走りやすいということで、あえてノーマルのままとしている。
通勤やドライブなど日常の足としても使用しているので、エアコンやナビなど快適装備はキープ。ナルディのステアリングやブリッドのリクライニングバケットを装備して、サーキット走行にも対応させている。
「BRZ(86)の最大の長所はボディ剛性の高さです。要所をしっかり押さえたサスチューンを施せば、まるで4WDのように狙ったラインを走れます。パーツも豊富で、どんな風にも仕上げられるのも魅力ですね」とはマルシェ石田代表。
オーナー自身も「乗り替えを考えたことはないです。その理由は、チューニングによる進化が止まらないこと。何かを変えると確実にフィーリングが変わり、それがタイムに反映されるんです」と語るほど、8年経った現在もこのBRZに入れ込んでいる。まだまだ、このチューンドが進化を止めることはないだろう。
●問い合わせ:カーステーションマルシェ 群馬県前橋市亀里町1224 TEL:027-265-6789
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