6代目 フォルクスワーゲン ポロ 

質実剛健なドイツ車らしい高い質感と、安定した走行性能がフォルクスワーゲン ポロの特徴と言えるだろう。

2018年3月から日本で販売されている6代目のボディサイズは全長4060mm×全幅1750mm×全高1450mm。搭載される1.0リッターターボエンジンは動力性能、燃費性能も良好で経済性にも優れる。

またポロには、スポーティな内外装加飾が特徴の「Rライン」と、2.0Lターボエンジンを搭載した「GTI」も設定されておりグレード選びも購入価格に大きく影響する。

現在の価格相場は90万円から300万円と幅広く、走行距離5万km以下の比較的良好な個体は100万円から見つけることができる。Rラインの価格相場は走行距離5万km以下の個体が150万円からで、「GTI」は160万円からとなる。

流通量も多いため、好みの仕様が選びやすい点も中古のポロを選ぶメリットだ。男女問わず高い支持を得ているポロは、もっともポピュラーな輸入コンパクトカーと言えるだろう。

3代目 フィアット パンダ 

1980年に登場した初代から日本でも高い人気を有するフィアット パンダ。現在の中古車市場で選びやすいのは2013年6月から販売されている3代目だ。

3代目パンダは全長3655mm×全幅1645mm×全高1,550mmのボディに、0.9L直列2気筒ターボエンジンと自動変速5速MTとなるセミATが組み合わされる。親しみやすい内外装デザインに加え、日常利用に十分なユーティリティを備えており、2気筒エンジンは振動がやや大きいが独特な鼓動感と軽快な走りが楽しめる。

標準パンダのほか、最低地上高を引き上げてSUV風の専用エクステリアを纏った「パンダ4×4」と、その限定車である「パンダクロス4×4」も中古市場に出回っている。パンダ4×4およびパンダクロスのエンジンは同じく直列2気筒ターボだが、トランスミッションは6速MTのみである点も特徴だ。

価格相場は30万円から200万円と幅広く、標準パンダなら走行距離5万km以下の比較的良好な個体は40万円から見つけられる。「パンダ 4×4」価格相場は90万円からで流通台数も少ないが、走行距離5万km以下の個体は100万円からとなる。ただし、希少な「パンダ クロス4×4」に限っては新車価格並の高値で取引されている。

3代目 フィアット 500

1957年に登場した初代「500(チンクェチェント)」を現代的にアレンジすることで、レトロでありながら愛嬌あるデザインを纏った3代目フィアット チンクェチェントは、2008年3月に日本で販売された。

ボディサイズは、パンダよりもさらにコンパクトな全長3545mm×全幅1625mm×全高1515mmで2ドアの4人乗りとなる。後席は狭く実質2人乗りだが、それを補って余りある魅力的な内外装デザインがチンクェチェントの特徴だ。

エンジンは1.2L直列4気筒エンジンと0.9Lの2気筒ターボエンジンを搭載し、トランスミッションは5速セミATに加え、5速MTも用意されている。またキャンバストップ仕様が設定されており、フルオープンカーほどではないが開放的なドライブが楽しめる。

現在の中古価格帯は、年式や状態に応じて30万円から250万円と幅広く、走行距離5万km以下の比較的良好な個体は40万円から見つけられる。MTモデルは数は多くないものの全国から探せば見つけ出すことも難しくないだろう。

チンクェチェントは内外装デザインやカラーのバリエーションが多く、自分に合った1台を選べる点も大きな魅力だ。

2代目 プジョー 208

2020年7月に日本で販売を開始したプジョー 208は、全長4095mm×全幅1745mm×全高1445mmのコンパクトなボディに加え、プジョーの新たなデザイン言語を体現したスタイリッシュなエクステリアと、小径ステアリング&ヘッドアップディスプレイを組み合わせた独自インテリア「i-Cockpit」が特徴だ。

パワートレインは1.2L直列3気筒ターボエンジンに8速ATが組み合わされる。比較的年式が新しいため、現在の価格相場もそれに応じて160万円から250万円と高額だ。

しかし208の初期モデルで新車価格は約240〜293万円、2024年10月に登場した新型は318万円へと引き上がっている。初期モデルが相場の底値で買えるなら208の中古車はとくに買い得と言えるだろう。

5万km以下の低走行車が在庫のほとんどを占め、2万km前後の車両が多く見受けられる。高年式で走行距離の少ない良質な個体を手に入れやすい点が2代目208を選ぶメリットだ。

3代目 ルノー トゥインゴ

2016年9月から日本で販売が開始された3代目ルノー トゥインゴの最大の特徴は、リアエンジン・リアドライブ(RR)の駆動方式を採用している点にある。

多くのコンパクトカーはフロントエンジン・フロントドライブ(FF)となるが、RRのトゥインゴは前輪の舵角が大きく取れるため最小回転半径が4.3mと非常に小さく、非常に優れた小回り性能を備えている。それに加え、前輪に駆動力が伝わらないため癖のない素直なステアリングフィールとなる点も後輪駆動ならではのメリットだ。

一見ありきたりにも見えるトゥインゴのエクステリアデザインは、ルノーのデザインアイデンティティを反映しつつ、往年のルノー5を彷彿とさせたものだ。内装はシンプルながらもポップなデザインで、ボディカラーに合わせたアクセントカラーが用いられるなど、遊び心も忘れてはいない。

トゥインゴのボディサイズは全長3590mm×全幅1640mm×全高1550mmで、4ドアの4人乗りとなる。後席はボディサイズを考慮すれば十分な広さといえるだろう。

パワートレインは、0.9L直列3気筒ターボエンジン+6速DCTと、1.0L直列3気筒自然吸気エンジン+5速MTの2種類。そのほか0.9Lターボの最高出力を109psまで高め、5速MTを組み合わせたスポーティグレード「GT」も存在する。

現在の価格相場は50万円から270万円と幅広く、走行距離5万km以下の比較的良好な個体は80万円から見つかる。市場には5速MTモデルの数も比較的多くを占めており、運転する楽しさを重視するユーザーからの支持を集めていることが伺える。