少なくとも507ps / 373kWを発揮する、強力なトリプルモーターを搭載する。

メルセデスAMG CLA シューティングブレーク プロトタイプ スパイショット

ドイツのニュルブルクリンク・サーキット近くにあるAMGテストセンターの入り口で捉えたプロトタイプは、軽いカモフラージュが施されたAMGの電動エステートモデルがテストの最終段階にある様子が写っている。

メルセデスAMG CLA シューティングブレーク プロトタイプ スパイショット

AMG CLA 45 EVのセダンバージョンは既に何度か目撃されているほか、ワゴンボディのAMG以外の内燃機関CLAバージョンも確認されている。しかし、ロングルーフボディを備えたホットなEVを目撃したのは今回が初めてだ。

これらの車すべて、そしてスクープ班がまだ発見できていないSUV型の派生モデルも含め、すべては内燃機関と電動パワートレインの両方に対応できる汎用性の高いプラットフォームを採用している。中でも最もホットなのは、各ボディスタイルのAMG「45」EVバージョンで、少なくとも507ps / 373kWを発揮する、強力なトリプルモーターを搭載するとみられているのだ。

しかし、このワゴンとノッチバックモデルの共通点は、トルクベクタリングモーターだけではないようだ。CLAセダンのプロトタイプには展開式スポイラーが搭載されていたが、メルセデスはついにワゴンにもその恩恵を与えるようだ。

荷台後部、ハッチ上部のウイングは、セダンのウイング(エアブレーキも兼ねていると噂されている)ほど大きくなく、気流に突き出ているようにも見えないが、パッシブエアロデバイスではなく、アクティブエアロデバイスであることは間違いない。

通常、ウイングが展開されるのは高速道路走行時のみなので、テストドライバーはボタンを押して手動でウイングを上げたか、ウイングがルーフから常に突き出ているサーキット走行モードを選択したのかもしれない。

このプロトタイプがAMG仕様とわかるのは、ホイールアーチがワイド化され、前後19インチアルミホイールを収容する幅広化が図られていることや、フロントの鍛造アルミホイールの裏にモノブロックブレーキキャリパーが搭載されていることだ。また、グリルがブランクで、テールパイプがないことから、EVであることは間違いないが、AMGはCLAの内燃機関バージョンも投入すると一部報道されている。

これらの内燃機関モデルに搭載されるエンジンが具体的にどのようなものかはまだ不明だ。最新の情報によると、AMGはC63に搭載されていた不人気な直列4気筒ハイブリッドエンジンを廃止し、PHEV以外のバージョンも含め「M139 」2.0リットルエンジンファミリー全体を段階的に廃止する可能性があるとのことだ。つまり、次期ICE CLA 45には、AMG以外のCLAに搭載されている1.5リットルハイブリッドパワートレインの改良版が搭載される可能性があるということだ。

CLA 45のワールドプレミアは、2026年以降と予想される。