ダクトの先端に接続し、ウインドウの狭い隙間から空気を出し入れ
クーラーは室内の暑い空気を吸って冷たい空気を出す装置だが、裏ではコンデンサー(凝縮器)という部品で熱を放出している。車内でポータブルクーラーを使う場合は、ダクトホースなどを使ってその熱を車外に放出してやらないといけない。
ところが、ポータブルクーラーに付属するダクトホースは径が大きい。窓を開けてダクトホースを出すだけでは、隙間が開きすぎて外の熱気が入ってきてしまう。隙間をプラダンや布などで塞げば外気は遮断できるが、防犯の観点からすれば心配だ。
そこで開発されたのがこの『車中泊用 簡単窓枠排熱ダクト』だ。ダクトホースの先端に接続でき、サイドウインドウを少し開けただけの狭い隙間にフィットして、コンデンサーを冷ますための空気を効率よく出し入れできる。また残った隙間は付属のスポンジでしっかり塞ぐことができる。ドアバイザー付きのウインドウで使えば、ダクトがついていることすらほとんど気づかれず、排熱、外気の遮断、防犯いずれの面もバッチリだ。

人気の高いポータブルクーラー『EENOUR PA600』と『ECOFLOW WAVW2』に対応する。
YouTubeのアイディアをもとに大手メーカーが量産化
製造・販売しているのはヤマトモビリティ&Mfg.だが、ユニークなのは、アイディア自体は同社のものではなく、DIY系YouTuberの『ごっつチャンネルGT-work』さんのものだということだ。このごっつチャンネルGT-workさんは、3Dプリンターで作ったものを発売していたが、どうしても価格は高くなってしまっていた。そこに興味を持った樹脂部品の大手メーカーであるヤマトモビリティ&Mfg.がオファーを出し、コラボすることで、より安価な量産品の発売に至ったのだ。
この価値はユーザーにもすぐに伝わったようで、初回ロットの100個は3日で完売。生産上の都合から、常に受注を受けているわけではなく、当面はそのつど個数限定で販売していく形になるということなので、購入希望者は同社のサイトの「お知らせ」のページをこまめにチェックしてほしい。

