連載

ランクルプラド Up Style Project

秘めたるチカラを再確認…!?

足まわりを煮詰めたり、アフターパーツを吟味する際に、頼れる存在に出会った。北関東を中心に22店舗の新車ディーラーを展開する群馬トヨタ自動車株式会社の一拠点、高崎倉賀野店に併設されるRVパークだ。ここでは新車ディーラーという概念を覆すような、自由な雰囲気で多種多様のアフターパーツを提案する。

来るべきウインターシーズンに向けて、本当はタイヤ選びの相談をしようと思っていた。今、履いているオールテレーンタイヤは文字通り万能選手だけれど、決して雪道では安心とは言えない。硬いブロック形状は泥濘地や積雪路でこそ有効なものの、カチカチに凍ったアイスバーンではめっきりと弱くなる。絶対重量が重いプラドであることも手伝って、一旦滑り出したら止まらないのだ。少なくとも冬場はスタッドレスのほうがずっと安心である。実際、夏場はアフターホイール&オールテレーン系でキメるユーザーたちも、冬場はスタッドレスに履き替えているとか。見た目がタフだからといって過信は禁物である。

そんなタイヤ談義をしていたら、RVパークの店長を務める重田 浩氏からユニークな提案が。「オールテレーンやプラド自体の性能を体感しませんか」というもの。実はRVパークには、オフロードコースが併設されていて、過酷なシチュエーションを実際に体験できるという。全長は500mと短いものの、そこには未舗装路の急勾配や大きな岩場、池、丸太など11ものセクションが設けられている。コースの選択によって初心者から上級者まで、様々なレベルのドライバーが楽しめる。簡単な会員登録と1コイン(500円)だけで、気軽に愛車の潜在能力を試せる絶好の場所である。

ギアをローレンジに切り替え、センターデフをロック(L4L)にして、恐る恐る急勾配やロックセクションへ。常識では考えられない傾き方に最初は戸惑うものの、ランクルなら余裕なんだろう。大きくサスペンションが伸び縮みして路面を捉え、クルマを前へ前へと進めていってくれる。余裕のあるアプローチ&ディパーチャーアングルに、4輪を常に接地させるサスペンションストロークが相まって、車体が傷つくこともない。

それでも傷や汚れが気になってなかなか足を踏み入れられなかった場所には、RVパークのデモカー(プラド)を使って重田店長がステアリングを握り、走りを披露していただいた。いかなるシチュエーションでも安定して走りきる様には、世界の未開拓地で活躍するプラドの片鱗を見た。少なくとも乗用車ベースのシャシーでは、ここまでの走破性はないだろう。

と、いつの間にかタイヤ選びの話そっちのけで、夢中でオフロード体験をしてしまった。しかし、そうした経験や重田店長のアドバイスを経て、タイヤ選びと共に興味の湧いたところがある。

それは身体を支えるシートだ。今回のオフロード走行や、そして来るべき冬季の積雪路において路面状況を的確に捉えるため、もちろんオンロードでの長距離移動をするにあたっても、シートの重要性に気付かされたのだ。サーキットを走るスポーツカー御用達だと思っていたスポーツシートへの交換だが、意外にもアゲ系ユーザーからのニーズも高い。そして、単なるスポーツシートではなくアゲ系ならではの選択肢がある。

特に半世紀以上の歴史を持ち、いち早く人間工学と整形医学の見地を取り入れ、正しい着座姿勢を研究し続けてきたレカロには、こうしたニーズに対するベストアンサーがあると教えてくれた。そんなシートを次回でご報告したい。

群馬トヨタ自動車株式会社 RV-Park 店長 重田 浩 氏
常にユーザーの視点に立ち、様々なオフロードパーツやアウトドアグッズを提案してくれる。RVパークが取り扱う豊富なパーツと相まって、北関東エリアばかりではなく、全国から四駆愛好ユーザーが訪れる。

【RV-Park/梯子車体】

群馬トヨタ自動車の高崎倉賀野店に併設されるオフロード系パーツショップ。正規ディーラーが認めた高品質なアフターパーツを選りすぐって提案する。手軽にオフロード走行できるコースを用意しており、簡単な登録とワンコイン(500円)で愛車の性能を試せる。

住所:群馬県高崎市倉賀野町3109
電話:027-346-2626

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STYLE WAGON(スタイルワゴン) 2020年1月号  ※記事は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです

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