
東京オートサロンで展示することが恒例となっているNATS、日本自動車大学校の生徒たちが作った車両。毎回様々な手法で車両を製作しているが、2026年はタテグロと呼ばれる古い日産グロリアが展示された。

タテグロと呼ばれる由来はヘッドライトが縦に並んでいること。これは3代目となるA30系グロリアが発売される前に発表された、プリンス自動車時代に開発された御料車である日産・プリンスロイヤルに通じるデザイン。ロイヤルルックとまで呼ばれた高級車を絵に描いたようなスタイリングだった。

タテグロや先代に当たるS4系グロリアは、プリンス時代に開発され独創的なデザインであることから今でも人気が高い。とはいえ、今現在学生である若きNATSの生徒たちにまで支持されていることは意外でもある。今回の作品は「紳士のローライダー」をコンセプトに製作された。

「紳士の〜」というフレーズがポイントで、若き学生たちにとりタテグロがまさに紳士的なデザインだと感じられたからのチョイスだろう。カスタムは内外装、それにエンジンやミッションなどは純正のまま。足回りをハイドロリックサスペンションに変更して車高のアップ・ダウンを容易としている。展示された姿はまさにローライダーで、ほぼ着地しそうなほど低く下げられていた。

さらにはペイントもハイライト。ボンネット周辺だけ見ると単色で普通にキレイな状態なのだが、ドアから後ろやルーフなどは全面的にグラデーションが施され、ピンストライプも入って現代的。隙のなさは半開きにされたトランクからも伺え、グラデーションは内側までキッチリ入れられている。

ダッシュボード上面にもルーフと同じテーマのカラーリングが施され、張り替えられたシートと相まって美しさを表現している。またNATSで製作された車両の特徴として、この状態でも車両法をクリアして公道走行が可能である点も強調すべきだろう。
