ポーター ロータリーエンジン。

カーオーディオの名門である尾林ファクトリーは音響だけでなくカスタムの手腕も見事なもの。例年東京オートサロンの会場には度肝を抜くようなカスタム車両が展示されることでも有名だ。2026年はS660をNSX風にモディファイした車両が目をひいたが、ブースのほぼ中央にド派手なカラーリングが施された軽トラも注目を浴びた。

12Aロータリーエンジンを移植してある。

その軽トラこそマツダ・ポーターキャブ。ベースとされたのは2スト360cc時代に生まれ、規格の変更により4スト550ccへ排気量を拡大しながら1988年まで生産された息の長いモデル。長期間生産されたので使い捨ての代名詞とも言える軽トラとしては比較的残存数が多い。どの時代のポーターキャブがベースかまでは不明ながら、なんとロータリーエンジンをスワップしてあった。

巨大なリヤウイングが意外にも似合う。

スワップされたのは12A型ロータリーエンジンで吸気はウェーバーのダウンドラフト48キャブ。サイド出しになるマフラーはワンオフ製作されたものとなっている。公道走行は不可とされているためお遊び用ではあるが、サーキットで走らせることも念頭にあるのだろう。

カーサービスヒロによるカスタムペイント。

ド派手なカラーリングは日章旗と富士山、桜や龍と虎が描かれ和を感じさせるテイスト。またリヤタイヤが隠れるように荷台にはカバーがされ全体を下へ延長している。ペイントする面積を大幅に増やしたことで映えるカラーリングになっているのだ。

荷台は半分ほどカットしてハイドリクスシステムが装備される。

足回りはハイドロ仕様とされ車高の調整を容易としている。展示された状態だとほぼリヤタイヤが見えなくなるまで下げられていた。荷台にはハイドリクスシステムが装備され、専用のバッテリーまで配置されている。また荷台から直接生えるリヤウイングも独創的だ。

ダッシュボードをワンオフ製作してスピーカーを埋め込んだ。

もちろんカーオーディオにも手腕を発揮。スピーカーを置くスペースがない軽トラであるためダッシュボードをワンオフ製作。メーター類を助手席側へ配置して、運転席側にダイコックスピーカーを設置。アルパインのオーディオシステムはダッシュから吊り下げるようにしてあった。

シートは日章旗模様で張り直されている。

カート用の小径ステアリングホイールが装備されるインテリアだが、シートはベンチタイプが標準。幅が広いことを利用して表皮を日章旗模様のステッチが施されたものへ張り替えてある。どこまでも手の込んだ手法で改造されたポーターキャブなので、カスタムする際の参考になることだろう。