連載

編集部員がリアルに寝てみた!【車中泊テスト】

冬のふもっとぱらキャンプ場で、その懐の深さを体感した!

シトロエン『ベルランゴ』は、フランス生まれのMPV(マルチパーパスビークル)として、実用性と個性を高次元で両立した一台だ。スクエアなボディ形状が生み出す広大な室内空間と、乗用車感覚で扱える快適性が魅力で、日本ではファミリー層からアウトドア派まで幅広い支持を集めている。今回車中泊を試したのは、ホイールベースを延長したロングボディ仕様の『ベルランゴ LONG MAX BlueHDi』。3列シート・7人乗りという多人数乗車を想定したモデルだ。

今回撮影した車両のボディカラーは、2025年11月に追加設定された特別色「アクアグリーン」。自然の中でもひときわ目を引くカラーで、ふもっとぱらキャンプ場の雄大な景色の中に溶け込みながらも、しっかりと存在感を主張する。キャンプサイトに佇むベルランゴは、実用車でありながらどこか洒落た雰囲気を漂わせていた。

車中泊の就寝スペースは、3列目シートを取り外して車外に降ろし、2列目シートを前方へダイブダウンさせることで確保。この状態で荷室長は約1840mmまで拡大し、大人1人が余裕をもって寝転ぶことができる。シート背面はやや硬めな印象のため、キャンプマットを敷き、その上にシュラフをセットするのがおすすめだ。

特筆すべきは室内高で、実測で約1180mmを確保。寝た状態から起き上がっても頭をぶつける心配は一切なく、着替えや荷物の整理もストレスフリー。室内幅にもかなり余裕があり、両手を左右に広げても窮屈さは感じない。寝返りを打った際にドアへ身体をぶつけるようなこともなく、安心して眠ることができた。

今回は12月のふもっとぱらキャンプ場での車中泊ということで、夜間は氷点下まで冷え込む厳しい環境だったが、冬用シュラフに加えてポータブル電源と電気モーフを用意。結果的に車内は想像以上に快適で、寒さを感じることなくヌクヌクと一晩を過ごせた。

実用性を重視した設計と、フランス車らしいデザイン性を併せ持つベルランゴ。ファミリーカーとしてだけでなく、車中泊やアウトドアの相棒としても、その懐の深さを実感させてくれる一台だった。

【就寝スペースのつくり方】7人乗りは3列目をまず降ろす

3列シート、7人乗り設定となる「LONG MAX」は3列目シートを取り外しが必須。1脚あたり10kg程度なので、それほど重くはない。シート下にあるストラップを手前に引き、シート本体を前倒しすると固定されているロックが外れ脱着できる。キャンプ場などでこの作業をすると、外したあとのシート置き場に困るので、事前に外しておくのがお薦め。
3列目シートの取り外しは2段階で行う。シート下にある赤いストラップを引き、シート本体が固定しているフックを持ち上げてて外す。
シート本体の重さは10kg弱。重くて持てない、というほどではないが、それなりの重量なので気をつけて運び出そう。
2列目シートをダイブダウンして格納すれば大人1人が余裕で寝転べるスペースが完成。2列目シートをダイブダウンした際、若干傾斜ができてしまうが実際に寝てみるとほとんど気にならないレベルだった。
室内高約1180mmはかなりリラックスできる空間になる。寝転んだ状態から起き上がっても頭を天井にぶつける心配もないし、車内で着替えする際も楽々。

【ラゲッジルームの積載性】余裕の積載性、便利なガラスハッチ!

「LONG MAX」の3列目シートを外した際のラゲッジ容量はトノカバー下だけで約850ℓ。荷物を積載するには3列目シートの脱着が必須となるが、キャンプサイトを作るためのアウトドアギアと、車中泊に必要なグッズ一人分であればトノカバーを使った状態で荷物を積み込むことが可能。この積載性は「LONG」ならでは。
トノカバーの下はこんな感じ。調理器具など小さなアウトドアギアをコンテナボックスにまとめると、積み込みがスムーズになる。
通常時⚫️荷室幅 約1190mm/奥行き 約280mm
3列目脱着⚫️荷室高 約1120mm/奥行き 約12000mm
2列目格納⚫️天井高 約1180mm/奥行き 約1840mm
ラゲッジの開口高は600mmとそれほど低くはないが、リアゲート開口部にあるステップと荷室フロア部分がほぼフラットなので、荷物の積み込みがスムーズ。3列目シートがある状態だと、ラゲッジの使い勝手にかなり制限ができてしまうため、普段3列目シートを使う機会がないようであれば、基本的に外しておくのが便利かも。
アゲートを開けなくても荷物の出し入れがスムーズにできるガラスハッチドア。狭い駐車スペースでちょっとだけ荷物を取り出したときに便利な機能。
前席頭上に標準装備されるコンソールトレー。ティッシュボックスだけでなく、ちょっとした防寒具などを入れておくスペースとしてもうれしい。

5人乗りと7人乗りで、全長のサイズ差は約350mm

今回車中泊した『ベルランゴ LONG MAX BlueHDi』は3列シートの7人乗り。標準ボディとなる2列シート5人乗りと比較すると、「LONG」の全長が4770mで、標準ボディが4405mmとなる。
新たに追加されたボディカラー「アクアグリーン」。過去に高い人気を誇ったボディカラーで、多くのファンに応える形で復活した。
「LONG」のホイールベースが2975mmに対し、標準車は2785mm。「LONG」で街中で走っていても、ボディサイズが大きくて使いにくいということはほとんどなかった。

ベルランゴとベルランゴ・ロング、車両本体価格など仕様を比較

車名ベルランゴMAXベルランゴ・ロング MAX
全長4405mm4770mm
全幅1850mm1850mm
全高1830mm1850mm
ホイールベース2785mm2975mm
最小回転半径5.6m5.8m
車両重量1600kg1660kg
乗車定員5名7名
車両本体価格434万円452万円

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