連載

特集「天才タマゴ」TCRエスティマをいま再解釈する

静かに主張する“大人のTCRエスティマ”

ホイール、エアロ、車高。カスタムの基本を押さえながらも、その一台が放つ空気感は色使いひとつで決定的に変わる。このTCRエスティマが選んだのは、王道とも言えるブラックボディ。しかし純正色のブラックではない、全塗装によるブラックというのが本気の証だ。

足元に組み込まれたのは、深リムのSSRプロフェッサーSP1。ディスクはブラック、そして奥で主張するブロンズのブレーキキャリパーが強烈なアクセントを生む。モノトーンでまとめたボディに、あえて差し込むブロンズ。派手ではない。だが確実に視線を奪うアプローチだ。

低く構えた車高とツラの出方は、息を呑むほど美しいラインでフィニッシュ。エアロはアヴァンツァーレ製を軸に、フロント開口部やサイドの造形でスポーティさを強調。ワンモーションフォルムのTCRに立体感を与え、ミニバンであることを忘れさせる迫力を作り出している。

注目すべきはディテールの作り込みだ。後期ヘッドライトへの換装、レンズのブラックアウト、各部のスムージング処理。派手さよりも“完成度”を優先する姿勢が伝わる。内装も張り替えやオーディオの作り込みで統一感を演出し、まるでショーカーのような高い完成度を誇る。

いま改めて見ると、この一台は「やりすぎ」ではなく「研ぎ澄まされた」一台だと感じる。ブラック×ブロンズという組み合わせは、2020年代の欧州パフォーマンスカーにも通じる配色センス。むしろ時代が追いついたと言ってもいい。

あの頃、本気で作られたTCRは、いまもちゃんとカッコいい。それを証明してくれる、完成度の高い一台である。

TOYOTA・エスティマ(TCR21/平成8年式)
ホイールはSSRのプロフェッサーSP1、20インチ。ブロンズリムをオーダーで選択し、そのブロンズに合わせ、フェンダーダクトやフロントダクトの内側を同色でペイント。
アヴァンツァーレのフロントバンパーは、リップ部分を加工している。カーボン仕様でアレンジしメリハリをプラスする。
後期純正を移植しているヘッドライトはHID化。現在はLEDが当たり前になりつつあるが、当時の最先端はHIDライトだった。
フロントバンパーの開口部はホイールリムと同じブロンズカラーで塗装。フォグランプは丸型タイプに変更されている。
サイドウインドウは欧州車をイメージしてグリーンの色合いで統一している。高級感を演出するのがその狙いだ。
ワンオフ加工で施工したフェンダーダクトにも差し色のブロンズ、さらにデコラインも組み合わせている。
フロントのブレーキキャリパーは6POTのアヴァンツァーレ製。ブラックカラーが軸の中でゴールドカラーの足元が映える。
リアブレーキはR34GT-R用をワンオフ加工で装着している。リム幅10.5Jの深リムホイールとともに迫力満点だ。
シートは運転/助手席をアヴァンツァーレがリリースする本革仕様のバケットシートに交換。カラーコーディネイトも加わる。
ラゲッジのカスタムオーディオもアヴァンツァーレが担当。アンプ、スピーカーなどすべてをロックフォード製とした。
天井、ピラーはレザーで張り替え。ピラーにはLEDを4発埋め込み、天井全体をムーディに照らしている。
ステアリングはイタリアのメーカー「イタルボランテ」。上下のグリップ部分を植毛加工で仕上げている。最近は純正エアバッグを流用できるステアリングへの交換が主流だけでに、こういったカスタムも新鮮。

OWNER 近藤さん

Specification
⚫️エアロ : F/S/R=アヴァンツァーレ・インテレッセフェルカー加工
⚫️ホイール : タナベ・SSRプロフェッサーSP1(20×F9J+11、R10.5J-8)
⚫️タイヤ: ナンカン・ウルトラスポーツNS-Ⅱ(F225/30、R245/30)
⚫️エクステリア : ヘッドライト&テールレンズ=後期純正、ボンネットスポイラー=アヴァンツァーレ
⚫️インテリア : バケットシート=アヴァンツァーレ、各部塗装&張り替え、モニター=5個、リムジン仕様、オーディオ作り込み
⚫️サスペンション: エアサス=レヴォリューション
⚫️マフラー: ワンオフ
⚫️ボディカラー : ブラック(全塗装)

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