武闘派カプチーノの作り方!

選択肢が増えたタービンで、まだまだ進化する!

関西エリアで“最強のカプチーノ使い”として知られるのが、ユーズドカー&チューニングショップ“タイムリー”の中島さんだ。標準ボディのままのカプチーノで岡山国際サーキット1分45秒780を記録し、さらにセントラルサーキットでは1分26秒494というカプチーノのレコードタイムを樹立。その実力は、軽スポーツチューニングの世界でも広く知られている。

そんな中島さんが手掛けるカプチーノは、サーキットでのタイム追求だけでなく、ストリートでも楽しめる柔軟な仕上がりが特徴だ。幅広いチューニングメニューを用意し、用途に応じた仕様を提案している。

「K6AやF6Aはショップを始める前から研究してきました。無茶をして何台も壊しながら学んできたので、特性や仕組みを踏まえたチューニングが提案できます。店としては中古車販売がメインですが、サーキットを走りたい仲間にはノウハウをフィードバックできますし、何よりお客さんと一緒にクルマ遊びを楽しみたいんですよ」と中島さん。

その言葉を体現するように、ストリート仕様として製作されたオレンジのカプチーノには、タービンやカムなどオリジナルパーツを組み合わせたファインチューンが施されている。F6AエンジンにはオリジナルエキマニとHT07オリジナルタービンを装着し、専用カムを組み合わせることで120ps/10kgmまでパワーアップ。軽快なストリートスポーツとして完成度の高い仕上がりだ。

制御系はスズキスポーツのN2コンピュータをメインに、補正用としてF-CON iSを追加。セッティングはCADカーズが担当している。

また、カプチーノに似合うホイールが軒並みプレミア価格となっていることを受け、オリジナルサイズのボルクレーシングTE37もラインナップ。ナローボディに合わせた7J+40の設定で、TE37SLとTE37SAGAの2タイプが用意されている。

一方、サーキット専用として製作された赤いカプチーノは、エンジン内部まで強化したフルチューン仕様だ。ベースはK6Aエンジン。トラスト製ピストンやオリジナルカムを組み合わせ、タービンにはギャレットGBC14を装着する。

その結果、ダイノジェット計測で補正なし169.47psを記録。一般的なローラー式シャシダイナモに相当する補正値をかけると、およそ200psに達する計算だ。中島さんが提案するチューニングメニューをフルで反映した“お手本仕様”と言える。

このマシンは当初、F5タービン仕様で135ps前後の出力だったが、タイムアップに伴いさらなるパワーを求めてGBC14タービンへ変更。現在はセントラルサーキット1分27秒という新たな目標タイムに挑んでいる。

タービン変更に合わせてインジェクターは380ccへ容量アップ。制御はeマネージアルティメイトで行い、レブリミットは9000rpmに設定されている。

また、カプチーノで高出力化を図る場合、燃料供給を安定させるコレクタータンクの追加は必須となる。スペースに限りがあるため、この車両ではトランク左奥に設置。さらにフロントに収まりきらなくなったバッテリーも、重量バランス改善を兼ねてトランク左後方へ移設している。

「カプチーノにはF6AとK6Aという2種類のエンジンがあります。昔は排気量アップが可能なF6Aを積むEA11Rの評価が高かったんですが、今は高性能なGBCタービンが使えるのでK6Aでも十分に楽しめます。ハードチューンはF6Aじゃないとダメ、という時代ではなくなりましたね」。

タービンの進化によって、K6Aの可能性は大きく広がった。中島さんが提案する“K6A進化論”は、ストリートからサーキットまで幅広く楽しめるカプチーノを生み出している。

●取材協力:タイムリー 兵庫県川西市見野2-5-7 TEL:072-794-5939

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