「Y2K」新宿の貴重映像に興奮!

©山本英夫/小学館「殺し屋1」製作委員会2001

山本英夫によるバイオレンス漫画の金字塔的作品を、巨匠・三池崇史監督が実写映画化した『殺し屋1』が、4Kの美麗映像になってスクリーンに帰ってきました。浅野忠信演じる究極のドMヤクザ垣原や、大森南朋演じる泣き虫の殺し屋イチら強烈なキャラクターたちが繰り広げる日本映画史上屈指の残虐シーンは、いま観ても動悸がするほどの恐ろしさです。

エキセントリックなキャラクター造形やアクロバティックなアクションを見事に映像化し、その徹底したバイオレンス描写によって世界中でカルト的人気を誇る本作。公開から25年、いまなお色褪せない過激シーンの数々が、監督監修の4K映像でスクリーンに甦ります。常軌を逸した残虐な殺しぶりを見せるイチに対し、恐怖しつつも高揚感を抑えられない垣原という構図は、ある意味で究極のロマンスとも言えるかもしれません。

メルセデス・ベンツ190E

そんな本作の舞台となるのは00年代初頭の新宿・歌舞伎町。名曲喫茶スカラ座の周辺、つるかめ食堂やコマ飲食街が映り込むシーンは、いまこそ4Kで観る価値ありの懐かしさ。そしてパチンコ店グリンピースの前に駐車しているのは、1989年式のメルセデス・ベンツ190E。さらに98年式のダイハツ・ミラやトヨタのライトエース(1992年)、スバルのレガシィグランドワゴン(1995年)などなど、いまや貴重な車たちが顔を見せてくれます。

さらに注目は、かつて新宿を実際に走っていた80~90年代のリアルな旧車たち。フラフラ・ザラザラとしたドラッギーなカメラワークの端々には、トヨタの6代目ダイナ(1995年)、マツダの3代目ボンゴ・バン、いすゞの5代目エルフ、ダイハツの8代目ハイゼットトラックといった“はたらく社用車”たちが映り込み、現在よりも雑多な裏路地の雰囲気にもヒリヒリとしたノスタルジーを禁じえません。

『殺し屋1 4K』公式サイト