誰にでも乗りやすく、速いクルマ作り!

目標を筑波分切りに上方修正し、今後もタイムアタックに挑戦!

A PITオートバックス東雲のGR86は、発売当初から数多くのパーツテストと仕様変更を重ねてきた実験車両だ。HKS GATE SPEC車高調の開発をはじめ、市販パーツの性能検証を繰り返し、多様なニーズに応えるためのノウハウを蓄積してきた。

現在はライトチューンの一歩先として、HKS製GTIII-RSタービンキットを装着し、最高出力は約370psを発揮。オリジナルのGATE SPEC車高調を軸に、エアロや駆動系までトータルで仕上げることで、筑波サーキットコース2000において1分0秒631を記録している。

本来、このターボキットはバッテリー横にウォッシャータンクを移設する設計だが、この車両ではそのスペースにオイルキャッチタンクを配置。ウォッシャータンクは運転席側ヘッドライト裏へ移設するなど、サーキット走行を見据えたレイアウトが採用されている。

足回りの要となるGATE SPEC車高調は、プロドライバー木下みつひろ選手との共同開発によるもの。スプリングレートはフロント5kg/mm、リヤ6.5kg/mmと一見ソフトな設定ながら、減衰特性の最適化によって高い接地性を確保。タイヤ性能を最大限に引き出しつつ、優れた乗り心地も両立している。

さらに、ショック取り付け位置を後方へ移動させた専用アッパーマウントによりキャスター角を最適化。コーナリング中のキャンバー変化をコントロールし、安定した旋回性能を実現している。

タイヤは245/40R18サイズのアドバンAD08Bを前後に装着。ホイールはTWSRS317の9.5J+50を組み合わせ、バランスの取れたセットアップを狙った。

この車両が当初掲げていた目標は「完全合法スペックのまま筑波1分フラット」。すでにそのターゲットはクリアしているが、さらなる高みを目指し、現在は“分切り”へとステージを引き上げている。

そのためのアプローチは明確だ。マフラーをフジツボ製の軽量チタンモデルへ変更し、ミラーやシートをカーボン化することで徹底した軽量化を実施。前回テストでは中古タイヤで1分0秒8を安定して記録しており、新品タイヤと軽量化の相乗効果によって、1分切り達成の現実味は高い。

もちろん、「完全合法」という条件は変わらない。あくまでストリートユースを前提としながら、サーキットでも結果を出す…。その難題に挑み続けているのだ。

さらに今後は、NAチューンの可能性を探るべく2.5L仕様のテストも計画中。ターボだけに頼らない速さの追求にも着手していくという。

多様なパーツテストと実走データの積み重ねによって確かなノウハウを築いてきたA PITオートバックス東雲。その取り組みは、これからのGR86チューニングの指標となっていくはずだ。

●取材協力:A PIT AUTOBACS SHINONOME 東京都江東区東雲2-7-20 TEL:03-3528-0357

「現役レーシングドライバーの想いが宿る」異次元のGR86パフォーマンスエアロ、爆誕!

スーパーGTやスーパーフォーミュラで活躍するトップドライバー、大湯都史樹選手と「A PITオートバックス」がタッグを組んだ。テーマは「ストリートで映えつつ、サーキットで速いGR86」。既存のエアロとは一線を画す独自のスタイリングと確かな性能を両立した「A PIT パフォーマンスエアロキット」がついに完成した。

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