ダイレクトカーズ・デリカD:5アクティブキャンパー LOGOSエディション
『ジャパンキャピングカーショー2026』には今年も注目モデルがズラリと並んだが、筆者が毎回注目するブースのひとつが「ダイレクトカーズ」だ。同社はハイエースベースのバンコンを得意としてきたビルダーだが、ここ数年はハイエースに依存しないモデルを積極的にリリースしてきた。
今回はどんなニューモデルを発表するのかと楽しみにしていたところ、果たして登場したのが「デリカD:5アクティブキャンパー LOGOSエディション」である。このキャンパーには、いくつものトピックスがある。一番目が、デリカD:5をベースにしているということだ。

デリカファンなら周知だと思うが、実はデリカにはかつて“純正”キャンパーがいくつかあった。初代モデルには「デリカキャンピングバン」があったし、2代目スターワゴン、スペースギアにもポップアップテントを備えたキャンパーが存在していたのである。
そもそも卓越した悪路走破性を持つデリカ4WDとアウトドアレジャーの親和性は高く、三菱も当初からそこに目を付けて商品展開をしてきた。ところが現行型のD:5になると純正キャンパーの企画は途絶え、ファンを少なからずガッカリさせていたのである。

実は今回のショーには、こうしたファンの気持ちに沿うようなD:5ベースの車中泊仕様車が他にも出ていた。「MDFエキップメント」は往年の純正キャンパーを彷彿させるポップアップルーフ仕様「D:POP(ディーポップ)」を展示。車内用にはオリジナルベッドキットを用意し、凹凸が多い純正フルフラットシートではありえない快適な就寝性を実現している。
個人的にはこのモデルで十分という想いもあるのだが、デリカD:5アクティブキャンパー LOGOSエディションを見てしまうと、“ああ、夢が広がるなぁ”と思ってしまうのも確かだ。
デリカD:5アクティブキャンパー LOGOSエディションのアドバンテージは、その装備。車内にはバンコンと呼ぶにふさわしいキャンピング装備がインストールされており、長期間の車中泊旅が楽しめるようになっている。FFヒーターはないが、DCクーラーが標準で付いているので四季を通じた車中泊が可能となっている。シンクがないため8ナンバー登録はできないが、そもそもD:5を選ぶ人は自動車税の減額を選択の中心に考えていないと思うので、さほど気になる部分ではない。限られた車内を有効に使えることを考えれば、むしろシンクレスは正解であっただろう。
同モデルのふたつ目のトピックスは、アウトドアブランド「LOGOS(ロゴス)」とのコラボモデルであること。ロゴスはアウトドア派にはお馴染みで、同社製のアイテムを使っている人は少なくないだろう。ただしこのクルマには、ロゴスのスペシャルなアイテムが付属してくるわけではない。あくまでも、車内外の数カ所にロゴスのマークが付いているという程度にとどまっている。

ちなみに同車は2026年1年間の限定販売となっているが、スタッフによれば好評であればロゴスマークが付いていないバージョンが来年以降も販売される可能性はあるという。
さて価格だが、798万円(税込)。キャンパーだという前提でも、なかなか高級車だ。それでも、「デリカがとにかく好き」という人には、快適な車中泊をプラスしての値段としては高くないかもしれない。